【解説】道科学技術振興基本計画(解説 2022-12-02付)
道は5~9年度を計画期間とする「第4期北海道科学技術振興基本計画」の原案をまとめた。取組の指標では、大学等における共同研究の件数を3年度の1667件から1872件に、同じく国のプロジェクト獲得件数を4年度の11件から60件に拡大した。
道、大学、事業者等が適切な役割分担のもとで本道の科学技術振興を図るための基本的な目標・施策などを定めたもの。CO2の削減やデジタル化の推進、食の重要性などを踏まえ、重点的取組を①グリーン②デジタル③食④ヘルスケア⑤先進的ものづくり―の5分野とした。
主な取組をみると、科学技術を担う人材の確保・育成について「新たな価値を生み出す豊かな創造性を育む教育活動を推進し、次世代を担う人材の育成に努める」「大学等の研究機関と自治体等における人材派遣や人材交流などを通じ、組織間の関係強化や多角的な視野を持った人材育成を進める」などとしている。
また産学官連携の基盤を生かしてオープンイノベーションを展開し、グリーンやデジタル等の分野で成長が見込まれる新産業の創出を推進。指標では大学等における特許等の実施許諾数を2780件に増やした。
大学発のスタートアップ(起業後短期的に成長する企業)創出数は延べ135件に増やす。大学等による国のプロジェクト獲得件数の指標は延べ60件とした。
科学技術リテラシーの向上に向けては、研究者と道民との双方向のコミュニケーションを促進。青少年の科学する心を育むため、サイエンスパーク参加児童生徒数を1300人とし、オンラインでのアクセス数5万件を目指す。
5日からパブリックコメントを実施し、5年2月の道科学技術審議会の審議を経て答申。新年度から計画をスタートさせる。
(解説 2022-12-02付)
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