札幌市教委４年度働き方改革表彰提案型受賞校実践内容　業務効率化、負担軽減へ　コンビニ決済化、ＡＩドリル等

（札幌市 2022-12-06付）

事業提案型

▼山鼻小

　これまで修学旅行代、卒業アルバム代金およびスキー学習費用のコンビニ決済化を実現していたが、その他の集金業務もなくすことを目標とし、宿泊学習・校外学習代金のコンビニ決済化を提案。

　また、各部の部長と学年主任の業務が重複しないよう校務分掌の平準化に向けた取組を行ってきたが、この取組が具体的にどれだけの時間の削減につながっているか数値化できるように客観的データや指標について検討することで、教職員の意識改革や仕事のやりがいにつなげていくことを提案。

　このほか、専科指導を活用した担任の授業数の平準化に向けた取組を行っているが、テスト補欠、自学や本時の目当てがはっきりしている調べ学習中の補欠、２学級同時指導＋補助教諭配置など様々な機会をとらえて担任の授業時間数を減らす工夫を行い、授業時間のさらなる平準化の検討を提案。

▼月寒中

　新型コロナウイルス感染症による臨時休校等に伴い、定期テストの実施回数を年２回に縮小したことで、日常の見取りがより重要となり、小テストや単元テストが増加し、教員の採点業務が増加したため、回答用紙をスキャナーで取り込み、可能な限りＡＩを活用した採点を行い、小計算出はもちろんのこと、合計点の算出や個々の生徒の得点集約を自動で行うことができるデジタル採点システムの導入を提案。

　このほか、既存のホワイトボードでは、コロナ禍における様々な情報を表示・管理しづらいことから、デジタルサイネージおよびプレゼーションソフトを利用した情報の一元管理を提案。

▼札苗緑小

　職員面談によって浮かび上がった「高学年担任の負担増」「若手職員への細やかなサポートの必要性」という課題を解決すべく、高学年担任を中心とした負担軽減のための校務分掌の見直しや若手職員の研修時間確保のため、毎週月曜、金曜の５時間授業を短縮日課とする日課表の見直しを提案。

　このほか、働きやすい環境整備として、相談スペースやミニ研修スペースの確保を提案。

▼札苗小

　テストの採点・評価と個別の学習プリントの作成が業務の中でも大きな負担であったことから、教師の丸付け業務の負担軽減、個別学習への対応のため教材社提供のＡＩドリルの活用を提案。

　このほか、１０月に個人懇談を設定することで、前期通知表の所見作業の廃止を提案。

▼中沼小

　会議資料のＰＤＦ化による事前閲覧によって会議の機会や時間を短縮できた一方で、教職員同士の関わりが希薄となり、多様なアイデアや意見交換の機会が減少したことから、簡易な打合せや職員同士の日常的な交流スペースを確保するためハイテーブルの設置を提案。

▼藤野小

　日常業務に追われ整理整頓に手が回らないことや取捨選択のノウハウがつかめず、収納の狭あい化が進んでしまい、探し物に時間を要することや物品の重複購入等、人、モノ、お金、時間を無駄にしてしまっていたことから、学校固有の郷土資料や余裕教室を有効活用すべく、事務職員を中心とした各教室の大胆なレイアウト変更を提案。

　　　　　　　（連載終わり）

(札幌市 2022-12-06付)