南幌高　閉校記念式典　南高タンポポ魂は永遠　お世話になった恩を未来に

（学校 2022-12-15付）

南幌高閉校式

　【岩見沢発】南幌高校（矢橋佳之校長）は１１月中旬、同校で閉校記念式典を挙行した＝写真＝。在校生や同窓生、旧職員、地域住民ら１６０人が参加。５年３月末で６４年の歴史に幕を下ろす。

　同校は昭和３３年４月に定時制農業科の幌向高校として開校。その後南幌（みなみほろ）高校を経て、現在の校名に改称した。この間、農業科の農業クラブが全国レベルで活躍。昭和６１年度の囲碁将棋部女子が団体全道２連覇、平成１０年度にはサッカー部が全道フットサル選手権大会優勝、１５年度には新聞部が全国総文祭に北海道代表として参加するなど、輝かしい実績を残してきた。

　当日は、在校生や同窓生、旧職員、地域住民ら１６０人が参加し、閉校を惜しんだ。列席者には、同校のオリジナルキャラクター「いっちー」がプリントされたバッグ、校歌・応援歌とオリジナルソング「いつか軌跡になる道へ」が収録された記念ＣＤが配布された。

　式典では、矢橋校長が式辞。これまでの同校の歩みを振り返り、関係者への謝意を述べるとともに、在校生に向けて入学式で訴えた「南高タンポポ魂」に従い、コロナ禍に負けず同校のアンカーとしてしっかりと活躍してきたことを話した。

　続いて、閉校記念事業協賛会の石川康弘会長があいさつ。校訓「自主・自律」の精神が脈々と受け継がれてきた伝統を振り返りつつ「同校での学びや青春の記憶、育んだ友情は永遠」と話した。

　来賓として参加した道教委の大鐘秀峰委員は「これまでの同校の歴史と伝統を築き上げてきたこれまでの関係者の尽力に敬意を表すとともに、同校にまつわる価値ある物語は今後も語り継がれるだろう」と述べた。

　大崎貞二南幌町長は「閉校決定後も生徒が地域とのつながりを大切にした活動を続け、生徒が確実に成長してきた」とたたえた。

　式電・式文披露、歴代校長や歴代ＰＴＡ会長らへの感謝状贈呈のあと、生徒代表として村上慎太郎生徒会長が教職員や地域の方々にお世話になった３年間を振り返り「その恩を未来へつないでいきたい」と話した。

　式典終了後は、ファイターズスペシャルアドバイザー兼田中学園立命館慶祥小学校理事長の田中賢介氏による記念講演「日米通算２０年のプロキャリアで学んだ～現状を変える力」が行われ、在校生に対し、夢をかなえるためには、継続力と逆算思考が大切とエールを送った。

(学校 2022-12-15付)