５年度から八雲町教委　小学校低学年で２５人学級　町独自で教員加配

（市町村 2022-12-16付）

　【函館発】八雲町教委は５年度から、小学校１・２年生で２５人学級を導入することを決めた。加配については、教員を続けながら地域に住み続けたい人材を町独自で確保する方針。町教委は「義務教育の基盤となる低学年は、基本的な生活習慣や学習習慣の習得を図る重要な時期」と話し、きめ細かな指導の充実を目指す考え。

　道教委は６年度までに１学級の児童数を小学校で３５人以下とする少人数学級の導入を目指している。

　町内の小学校数は７校で、八雲小学校と落部小学校以外は少子化の影響などで複式学級となっている。

　大規模校の八雲小では１学年当たりの児童数が７０人前後で推移。現在、３５人に近い児童数で学級を編制している。

　町教委は、児童の生活の基盤を整えるきめ細かな指導や、学校生活に慣れるまでに時間がかかる低学年児童の担任を受け持つ教員の負担軽減が必要と捉え、次年度から低学年における２５人学級の導入を決定。

　現時点では本年度末の大学卒業予定者らから問い合わせがきており、５年度と６年度に教員を各１人配置することとしている。

　小学校３年生以上の学年においては国の学級編制の標準にのっとり、３５人以下とする。

　２５人学級の編制について、渡島教育局は「小規模校など定数枠内で取り組んでいる事例は見受けられるものの、町教委による教員の独自加配は、意欲的な取組で全道的にも珍しい」との見解を示している。

(市町村 2022-12-16付)