北見市教委等 クロームブック体験会 ICTの活用実態理解 保護者対象に端末機能解説(市町村 2022-12-21付)
1人1台ICT端末を使ってクロームブックを体験
【網走発】北見市教委と北見市学力向上推進委員会は14日、三輪小学校で保護者のためのクロームブック体験会を開いた。市内小・中学校の保護者ら28人が参加。クロームブックを使った様々な機能を体験し、ICTを活用した子どもたちの授業の実態について理解を深めた。
体験会は、GIGAスクール構想によって、子どもの学びの場・学び方がどのように変化しているのかを保護者に知ってもらうことを目的としている。
はじめに、相内小学校の堀田大次郎校長が「5分でわかるGIGA構想」と題し、グーグルスライドを用いて「なぜGIGAスクール構想が必要なのか」「GIGAスクール構想とは何なのか」「北見市のGIGAスクール構想の取組」などについて説明した。
つぎに①ロイロノートを使った自己紹介②ロイロノートを使ったウェビング活用③アプリケーションの紹介④クラスルームやミートの活用例・体験―を実施した。市学力向上推進委員会の野尻育代教諭(三輪小)と堀田陽一郎教諭(上常呂中)が講師を務めた。
①では、ロイロノートのカードに「名前」「体験会で知りたいこと」「好きなこと・もの」を記入して提出箱に提出。カードを全員に共有したり、カードをもとに発表したりした。
②では「6年生の子どもに送りたいクリスマスプレゼント」というテーマで、グループごとに、同じノートに複数人で同時に作業をすることができる共有ノートの機能を使って意見を出し合った。また、実際の授業では、シンキングツールなどを使って、ランキング付けをしたり、グループの意見をまとめたりするような機能も活用していることを学んだ。
③では、講師が、小学生用の学習ドリル「スマイルネクスト」、中学生用の学習ドリル「ラインズeライブラリー」、タイピング練習アプリ「キーボー島」の活用例などを紹介した。
④では、クラスルームによる情報共有の事例紹介や、家庭でのオンライン学習で使われるミート機能を体験した。
このあと、質疑応答に移った。参加者からの「自分でドリルを進められる子と、なかなか進められない子に差が出てしまわないか心配」との質問に対しては「早く進んでいる子は、なかなか進んでいない子に声をかけ、子ども同士で教え合ったりしている。また、なかなか進められない子には直接声をかけたり、学年をさかのぼって分からないところから取り組ませたりしている」と回答した。
「毎日のように活用している先生とあまり使わない先生がいると聞いている。小学校で使っていても中学校ではほとんど使われなくなるといった話も聞いているが、北見市としてはどのように考えているのか」との質問に対しては「端末活用推進チームによって研修会を行ったり、学校を訪問したりしている。端末活用について教員がスキルアップしていくことを目指している。今後に期待していただきたい」と答えた。
終了後、参加者からは「子どもがどんな風に使っているのか分かって良かった」「子どもが楽しく学べて、積極的に取り組む気持ちが理解できた」などの感想が寄せられた。
(市町村 2022-12-21付)
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