月形町教委　一体型義務教育学校　９年４月開校目指す　３～６年生一部教科担任制

（市町村 2022-12-27付）

　【岩見沢発】月形町教委は、月形小学校と月形中学校を統合した９年制の一体型義務教育学校の導入を計画している。基本構想では、１・２年生で学級担任制、３～６年生で一部教科担任制、７～９年生で教科担任制を採択するとしている。校舎は月形中学校の校地に建設する予定。５年６月に基本設計を行い、６年度に実施設計、７年度に着工する見通し。９年４月の開校を目指す。

　町教委は、児童生徒数の減少に伴い、子ども同士での交流機会が減少したことへの対応が必要と認識。学年交流の活発化による社会性の育成や、年少者との関わりによるリーダーシップ発揮の機会を充実させることに取り組むこととしている。さらに、これまで培ってきた町の教育を基盤に９年間を見通した指導・学力向上を図る。

　９年間の内訳は、１～４年生を第１期（学びの基礎をつくる時期）、５～７年生を第２期（学びを広げる時期）、８・９年生を（自分らしい学びを深める時期）とした。第１期の授業時間は４５分、第２期以降は５０分としている。

　指導形態としては、１・２年生で学級担任制、３～６年生で一部教科担任制、７～９年生で教科担任制を採択予定。入学時は少人数指導を行うが、３年生から７年生に向けて徐々に習熟度別指導に移る。

　特色のある教育として、異学年交流と外国語教育の充実、故郷を愛する児童生徒の育成、部活動、異校種連携を行うとしている。

　異学年交流では前期課程と後期課程の合同行事の実施、外国語教育の充実ではＡＬＴ・時間講師の配置、故郷を愛する児童生徒の育成では、郷土の歴史や環境を生かした学習および学校運営協議会や地元事業者と連携した体験学習を実施するとした。異校種連携では花の里こども園と月形高校との連携を行う見通し。

　校舎は現月形中の校地に建設予定。学校規模は文部科学省の学級数に応じた必要面積に応じて、機能を確保しつつコンパクトなものを計画している。５年６月に基本設計を行い、６年度に実施設計、７年度に着工する見通し。９年４月の開校を目指す。

(市町村 2022-12-27付)