石狩市教委 3年度いじめ・不登校 不登校 過去最多197件 いじめ認知84件減777件に
(市町村 2023-01-10付)

表
石狩市教委 3年度いじめの態様(クリックすると拡大されます)

 石狩市教委は、市内小・中学校における3年度のいじめ・不登校の状況をまとめた。いじめの認知件数は前年度比84件減の777件で、小・中いずれも減少しているものの、全道・全国よりも高い人数になっている。一方、不登校生徒数は、29件増の197件。年々増加しており、過去最多となった。市教委は今後も関係機関と連携しながら早期の支援を進めていく。

 調査結果をみると、いじめの認知件数は小・中学校で84件減の777件。内訳は、小学校が58件減で715件、中学校が26件減で62件となった。減少しているものの、全道・全国よりも高い人数になっている。いじめ防止対策推進法におけるいじめの定義やいじめの積極的認知に対する理解が広がっていることと考えている。なお、市が認知した全ては解消されている。

 いじめの様態(複数回答)をみると、各校種とも「冷やかしからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も高く、小学校で40・6%、中学校で58・3%となっている。

 いじめ発見のきっかけをみると、小学校は「アンケート調査などの学校の取組によって発見」で684件(95・7%)と最多。次いで「本人からの訴え」22件(3・1%)、「当該児童生徒(本人)の保護者からの訴え」5件(0・7%)となった。

 中学校は「アンケート調査などの学校の取組によって発見」で58件(93・5%)が最も多かった。次いで「学校の教職員以外からの情報により発見」3件(4・8%)、「学級担任以外の教職員が発見」1件(1・6%)となった。

 不登校児童生徒数は、小・中学校合わせて29件増の197件と過去最多。内訳は小学校で13件増の62件、中学校で16件増の135件となっている。

 不登校の原因は「無気力、不安」「生活リズムの乱れ、あそび、非行」「いじめを除く友人関係をめぐる問題」などが上がった。

 市教委は「各関係機関と情報を共有できていない部分がある。連携を強化し、各学校の方針に沿って早期の発見、指導や支援を行う必要がある」としている。

 不登校について、別室登校における支援員の配置を検討。授業のオンライン参加など多様な教育支援の取組を進めている。

(市町村 2023-01-10付)

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