【解説】道内就職内定率　５９・８％

（解説 2022-12-21付）

　文部科学省は、来年３月高校卒業予定者の就職内定状況（１０月末現在）に関する調査結果をまとめた。

　高校生の就職問題に適切に対応するための参考資料を得るために、来春の高校卒業予定者で就職を希望する者の就職内定状況を調査。国立、公立、私立の高校を対象に昭和５１年度から実施している。

　来春卒業予定者９７万２３１６人のうち、就職希望者は１３万８２０１人。うち就職内定者は１０万５１７９人で、就職内定率は前年同期比１・０ポイント増の７６・１％となった。また、未内定者は３９５１人減の３万３０２２人だった。

　男女別の内定率は、男子が０・７ポイント増の７７％、女子が１・４ポイント増の７４・６％となった。

　学科別の内定率（その他を除く）をみると「工業」が８７・８％と最も高く、「看護（５年課程５年次）」が８３・５％、「商業」が８１・３％、「水産」が７９％、「福祉」と「家庭」が７８・６％、「農業」が７７％、「情報」が７５・４％、「総合学科」が７３・７％、「普通科」が６３・２％の順となった。

　都道府県別内定率をみると、最高は８８・６％で富山県。最低が沖縄県の４７・２％だった。

　北海道の卒業予定者は３万６８２６人。就職希望者は、６５８５人で、うち就職内定者は３９３６人だった。

　就職内定率は、前年同期を２・４ポイント上回る５９・８％となった。

　北海道の卒業予定者で道内での就職を希望したのは６２３３人。うち３６４８人が道内企業から内定を受けている。

　文科省では、今後「１２月末現在の高校生の就職内定状況を調査し、その状況を注視しながら、必要に応じて厚生労働省と連携した就職支援を行う」としている。

(解説 2022-12-21付)