【解説】ことしを表す漢字は「戦」(解説 2022-12-14付)
2022年を表す漢字は「戦」―。日本漢字能力検定協会は12日、毎年恒例となっている「今年の漢字」の投票結果を発表した。
漢字の奥深さと意義を再認識してもらおうと、毎年1年の世相を表す漢字1字とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を京都・清水寺の揮毫によって発表することで広く知られている。
11月1日から12月5日までインターネットやはがき、応募箱などで募集。全国から22万3768票の応募があり、1万804票(4・83%)を集めた「戦」が1位となった。米国同時多発テロ事件で世界情勢が一変した2001年以来2度目。音読みでは「セン」、訓読みでは「いくさ」「たたか(う)」などと読む。
応募者が「戦」を選んだ理由は、ロシアのウクライナへの侵攻や、北朝鮮の相次ぐミサイル発射などによって「戦争への恐怖や不安を感じた」「戦争の恐ろしさを目の当たりにした」などが多い。
また、円安・物価高・電力不足や感染症など、生活の中で起きている身近な「戦い」や、サッカーワールドカップの熱戦、プロ野球の村上宗隆選手、大谷翔平選手の活躍など、スポーツ界での「熱戦」や「挑戦」を挙げる声も多かった。
2位は「安」、3位は「楽」、4位以下は高、争、命、悲、新、変、和と、不安定な世相を反映し、争いを憂いたり平和な世の中を望んだりする声が上位を占めた。
新型コロナウイルスを象徴する漢字は減っているが、3位の「楽」は、様々な制限が緩和され、旅行やイベントを楽しみ始めている人々によるものだ。
昨年の1位は東京オリンピックの金メダル大量獲得を反映した「金」、一昨年は新型コロナウイルスの世界的な流行で活動が制限されたことから「密」が選ばれている。
(解説 2022-12-14付)
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