道高校長協会が後期研究協議会等 壁を乗り越える気概を 2日間にわたり資質向上へ研鑚(関係団体 2023-01-12付)
全道の校長278人が参加した
道高校長協会(林正憲会長)は10日から2日間、ホテルライフォート札幌で4年度後期研究協議会・全国高校長協会北海道ブロック研究協議会を開いた。全道から278人が参加。林会長はことしの干支にちなみ「卯年は跳ねる年。壁を乗り越える気概を持ちたい」などと述べた。研究協議では、調査研究部の各委員会等が研究報告。生徒指導委員会は校則の見直しについて「“守るもの”から“つくるもの”に変化していく視点も必要」と提言した。
開会式であいさつに立った林会長は、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏の著書から「人生を賢く生きるために必要なものは人・本・旅」と引用。
「第1に人。様々な人との出会いは校長の醍醐味。第2に本。専門教科の枠を越え興味・関心を広げてくれる。第3に旅。管理職として複数の学校を回るのも旅。困難や危機もあるが、それを乗り越えかけがえのない経験や気付きが得られる」とし「こうした教育の魅力を自分の言葉で後輩たちに広げたい。卯年は跳ねる年。壁を乗り越える気概を持ちたい」などと述べた。
続いて道教委の大鐘秀峰委員が来賓祝辞。昨年からの成年年齢引き下げについて「若者の積極的な社会参加を促し、人生を選択できる環境を整えるもので、学校は主権者として必要な資質・能力の育成が求められる」と指摘。
また、7、8月に36年ぶりの全国高校総体が開催されることを述べ「全国の高校生、トップアスリートを支える活動を通し、多くの生徒に達成感や感動を味わわせたい」とし、理解と協力を求めた。
続いて、経済産業省産業資金課長・投資機構室長・Web3・0政策推進室長の浅野大介氏が「“未来の教室”を構想する~DX、心理的安全、組み合わせ自在」と題し講演。GIGAスクール構想の目指したものや探究的な学習などについて詳しく説明したほか、無償公開している経産省の「STEAMライブラリー」の積極的な活用を求めた。
研究協議に入り、函館中部高校の佐竹卓校長が「対話を重視した学校経営を目指して」、当別高校の宮本匠校長が「北海道CLASSプロジェクトの実践」と題し、それぞれ実践発表した。
また、調査研究部の教育課程委員会、管理運営委員会、進路指導委員会、高大接続小委員会が研究報告を行った。同小委員会では、「情報」の大学入学共通テスト導入を巡る課題や取組などについて報告した。
2日目は、全国情勢報告と生徒指導委員会による研究報告を実施。
生徒指導委員会は、アンケート調査に基づき校則の見直し等に関する取組と課題について分析し「変化している社会の中で、学校だけが時代に取り残されてはいけない」「新たな学校観を構成する要素の一つとして校則の見直しは重要課題の一つ」と指摘。「ルールは“守るもの”から“つくるもの”に変化していく視点も必要となる」と提言した。
(関係団体 2023-01-12付)
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