道公立小中学校事務職員協議会 考える力身に付けて 3年目まで対象にセミナー
(関係団体 2023-01-12付)

道公立小中事務職員協議会
実践力向上へ研鑽を積んだ

 道公立小中学校事務職員協議会(佐々木一会長)は6日、ホテルライフォート札幌を主会場に、経験年数の少ない事務職員のためのオンライン冬季セミナーを開催した。中堅事務職員による講話やグループ討議を通して、学校事務職員としての意識の高揚を図った。

 採用3年目までの会員を対象に、学校教育や学校事務に関わる実践・理論的な研修を行い、子どもたちの健やかな成長を支える学校づくりの担い手としての意識と実践力の向上を図るもの。約40人が参加した。

 佐々木会長はあいさつで、採用から退職までに約600回の研修機会があることを説明。「1回の研修で得られることは少ないかもしれない。しかし、600分の1を地道に積み重ねることができる人は、必ず強くなれる」と述べ、各研修に主体的に参加する意識を持つよう呼びかけた。

 続いて、旭川市立永山中学校事務職員の木村達也氏が「日常実践の中で意識する“つかさどる事務職員”」と題して講話した。

 木村氏は、つかさどる事務職員の定義を「考える事務職員」と位置付けた。考える技法を、総合的な学習の時間で示されている①順序付け②比較③分類④関連付け―など10項目をもとに、PTA会費の削減を例に紹介。「すごい事務職員は、考える技法の引き出しが多い」とし、経験の密度が濃いほど引き出しの多さにつながることを説いた。

 実践例として、職員会議での提案、学校評価と分掌反省、事務だよりを紹介。職員会議での提案においては、学校経営方針に基づいた提案を明確かつ簡潔に示すことの大切さを強調した。学校評価と分掌反省は分掌間の連携やコミュニケーションを図る機会と捉え、具体的な代替案や改善案を提示する必要性を呼びかけた。

 つかさどるために心がけたいこととして「整理・整頓」「言い訳をしない」「予習・復習」「失敗を恐れずに挑戦する」を挙げ、「経験年数は大切だが、意識したり工夫したりしないと個人差が広がっていく。足りない部分は同世代で補い合う風土づくりが大切」と呼びかけた。

 このあと、参加者は「学校財政・財務活動」「教育情報活動」「私費会計・ICT活用・職場環境」などについてグループ討議した。

(関係団体 2023-01-12付)

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