３年度高校インターンシップ実施率　札幌市１００％、道７１％に　中学校の職場体験　道内５割超

（国 2023-01-24付）

　国立教育政策研究所がまとめた職場体験・インターンシップ実施状況の３年度調査によると、公立高校におけるインターンシップの実施率は札幌市が１００％、札幌市を除く道内が７１・１％といずれも全国平均の５２・９％を上回っていることが分かった。公立中学校２年生における職場体験は札幌市を除く道内で５５・９％となり、全国平均の２８・５％の２倍近くとなっている。

　調査は、全国の中学校や高校を対象として職場体験やインターンシップの実施状況を集計したもの。２年度は新型コロナウイルス感染症の影響で調査を中止し、３年度は感染症の影響や回答者の負担軽減を図るため大幅に内容を修正。中学校の調査は全国学力・学習状況調査を活用したほか、高校のインターンシップに関しては項目を精選して調査した。

　調査結果をみると、中学校２年生における職場体験は札幌市を除く道内の公立中学校４６９校のうち２６２校が実施し、実施率は５５・９％。５日以上の実施率は１・１％となっている。

　札幌市では９８校中１０校で実施率は１０・２％。５日以上の実施校はなかった。

　公立高校（全日制・定時制）のインターンシップの実施状況をみると、札幌市を除く道内では２４９校中１７７校で実施率は７１・１％。新型コロナの影響で平成元年度の９３・２％から減少している。

　札幌市では全ての公立高校でインターンシップを実施。実施率１００％となった都道府県・政令指定都市は札幌市を含め岡山市、北九州市の３市のみだった。

(国 2023-01-24付)