道教委・推進チーム全道研修会　端末活用など好事例共有　授業改善へ１８０人が研鑚

（道・道教委 2023-01-31付）

　道教委は２６日、学力向上推進事業授業改善推進チーム全道研修会をオンラインで開催した。４年度全国学力・学習状況調査結果の課題をもとに本道における授業改善の方向性について説明したほか、指導と評価の一体化や１人１台端末の活用など道内各地の好事例を共有。授業改善推進教員や配置校の管理職、関係市町村教委の担当者計約１８０人が参加し、次年度における取組の充実に向け研鑚を積んだ。

　同事業は教科指導の豊富な経験や実践的指導力を有する授業改善推進教員がチームとなり、学校を巡回して集中的にチーム・ティーチング（ＴＴ）を行うことで地域全体の授業改善に取り組むもの。４年度は２５市町村に２７チームからなる授業改善推進校教員を配置している。

　学力向上推進課の髙橋宏明課長は「授業改善の方向性を共有し、事業の成果や好事例の交流・協議を通して今後の取組の明確にしてほしい」と呼びかけた。

　続いて４年度全国学力・学習状況調査結果から分析した本道の課題と授業改善の方向性を説明。算数・数学では記述式問題の正答率が低く問題全体の無回答率が高いことから、調査結果の問題をもとに「数学的に説明する力」を育成する授業づくりの具体的なイメージを示した。

　つぎに稚内市、せたな町・今金町、旭川市、根室市の４チームによる好事例を紹介。授業のねらいを生徒全員が達成するため指導と評価の一体化による授業改善を進める旭川市中学校数学チームや、数量の可視化や児童生徒同士の対話などタブレットを効果的に活用する根室市端末活用推進チームの実践を伝えた。

　最後に推進教員、管理職、市町村教委、教育局の各グループに分かれて協議。今後重点的に取り組む内容を明確化し、共有を図った。

(道・道教委 2023-01-31付)