勤務時間振替の対象業務　指導要録作成を追加　５年度から１７業務に　道教委

（道・道教委 2023-02-01付）

　道教委は５年度から、勤務時間の振り替えを行う１ヵ月単位の変形労働時間制の対象業務に「指導要録の作成、学期末の評価」を追加することを検討している。今後、教育委員会での決定を経て要領を改正することで、対象業務は現行の１６業務から１７業務となる見通し。事務執行に当たってのＱ＆Ａとともに通知を発出し、４月１日から施行する。

　１ヵ月単位の変形労働時間制は、４週間の範囲で対象業務に従事する職員の勤務時間を割り振りすることで勤務時間を調整できる制度。週当たり平均３８時間４５分となるよう弾力的な割り振りを行うことが可能となる。「修学旅行の引率業務等に従事する道立学校職員の勤務時間の割り振り等に関する要領」に基づき、平成２４年度から実施している。

　対象業務は年々拡大し、現時点で「修学旅行の引率」「文化祭（学校祭）・体育祭（運動会）およびその事前準備」「登校時の通学指導」など計１６業務が対象となっている。４年度学校における働き方改革に関する取組状況調査での要望を踏まえ、５年度の対象業務を追加する。

　道教委の４年度学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」取組状況調査報告書によると「制度を活用できる場合の全てにおいて活用（または活用予定）」と回答した学校の割合は、前年度と比べ３・５ポイント減の７１・７％。

　このほか「制度を活用できる場合の一部で活用」が２１・２％、「活用する必要がなかった（勤務時間内で対応可能など）」が４・６％、「活用しなかった」が２・０％、「該当業務なし」が０・５％だった。

(道・道教委 2023-02-01付)