道教委 4年度教育実践表彰 仁木小など9校に栄誉 教職員31人、若手奨励賞15人
(道・道教委 2023-02-03付)

 道教委は4年度道教育実践表彰の表彰校・表彰者を決定した。学校表彰では学力向上や小中一貫教育、地学協働、防災教育など様々な分野で優れた成果を上げた9校が受賞。教職員表彰では31人、若手教職員等奨励賞には15人が晴れの栄誉に輝いた。表彰状の授与は道教委職員が学校を訪問するなど個別に実施する。=功績概要は後日掲載=

 表彰は学校教育の充実・振興を図るため昭和44年度から実施。本道の学校教育の向上に大きく貢献している学校、児童生徒の指導に情熱を傾け優れた実践活動で大きな成果を上げている教職員を表彰している。

 学校表彰を受賞した仁木町立仁木小学校は、学力向上ロードマップを活用して学校課題を全教職員で共有。解決の取組を具体化・重点化して実践し学力向上に成果を上げている。

 初山別村立初山別小学校は、学力向上・学校改善に向けた研究を学校全体で推進。授業力自己診断シートを活用し全教員の資質・能力の向上を図るとともに、地域の学力向上に向けて成果を普及・啓発している。

 北広島市立東部中学校は、3年度の小中一貫教育全国サミットの会場校として小中9年間の教育課程の実践を発表。キャリア教育の大志学や小中合同授業を通して社会性の育成やふるさとへの意識醸成などに成果を上げている。

 八雲町立八雲中学校は、読解力の向上やICTを活用した授業改善を精力的に展開。成果を町内・管内の学校に普及・啓発している。コロナ禍に展開したオンライン授業の成果が実践事例として紹介されるなど高く評価されている。

 大樹町立大樹中学校は、数学科教諭による小学校への乗り入れ授業を行い小中9年間を見通した学力向上に成果が。組織的な授業改善にも取り組んでおり、4年度全国学力・学習状況調査では全3教科で全国平均正答率を大きく上回った。

 釧路市立阿寒湖義務教育学校は、4―3―2の3ステージ制の導入と各ステージにおける目指す子ども像の明確化、2ndステージからの完全教科担任制の実施、教科等横断的学習の阿寒湖学など連続性、系統性、専門性を重視した教育課程を編成し、成果を上げている。

 苫前商業高校は、生徒の企画による自転車ツーリング事業を産官学の連携で開始。4年度から入学生を全国募集したことに伴い地域学(とままえ学)を導入し、郷土愛の育成と地域とのつながりを深める学習活動に取り組んでいる。

 標津高校は、避難所運営ゲーム(HUG)の標津町版の制作、東日本大震災の被災地支援ボランティアへの参加、町と連携した避難訓練など多様な防災教育を継続的に実施。他校種の防災学習で生徒が出前授業の講師を務めるなど地域循環型防災教育を推進している。

 旭川盲学校は、視覚障がいに関する教育相談や地域への支援を継続的に実施。端末を効果的に活用した道内外の盲学校との遠隔連携、児童生徒に応じたアプリケーションを活用した指導の地域の特別支援学級への還元など地域全体の教育力向上に寄与している。

(道・道教委 2023-02-03付)

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