道教委 探究チャレンジ空知 岩農高が管内代表に 20校参加し活動成果披露
(道・道教委 2023-02-03付)

探求チャレンジ空知

 【岩見沢発】道教委は1月中旬、S―TEAM教育推進事業「探究チャレンジ空知」をオンライン開催した。空知教育局が主管。管内の高校20校が参加し、総合的な探究の時間や課題研究など、各校が教育課程内で取り組んだ探究活動の成果を披露した。審査の結果、岩見沢農業高校が管内の代表として選ばれた。3月に開催する探究チャレンジ・北海道に出場する。

 同事業は、S―TEAM教育推進事業の一環として実施。高校生が取り組んだ探究活動の成果を発表・交流する機会を設定し、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決力を育成するとともに、探究活動の成果を新たな探究に結び付け、生涯にわたって能動的に学び続ける資質・能力を育成することを目的としている。

 各校が発表と質疑応答を行った。岩見沢農業高は「豪雪地帯“岩見沢市”におけるバイオマスエネルギーを活用した冬季葉菜類栽培試験」をテーマに発表した。農業科学科と農業土木工学科の2学科合同チームで、冬に冬季葉菜類作物を栽培するための、もみ殻を利用する加温装置を研究。耐雪ハウスを建設し、加温装置の実証実験を行った。

 原料にもみ殻を選択したのは、もみ殻の処理問題を解消するため。冬に栽培可能な作物を吟味した上で研究を行った。生徒は「化石燃料よりも、もみ殻を利用する方が温度を一定に保てるほか、経済的効果も期待できる。コストパフォーマンスの具体的な金額も出せるよう検証を続けていきたい」と話した。

 深川東高校は「石狩沼田駅を鉄ヲタの聖地に!」をテーマに発表。人口減少に伴い、廃駅になることが決まった石狩沼田駅について、鉄道ファンをターゲットに地域おこしを行う研究を行った。

 駅舎・線路を残し、駅をレストランにするほか、使わない車両を利用してトレインハウスを造り宿泊できるようにするなどの考えを紹介した。

 沼田町役場にも同プレゼンを行っており、現在、いくつかの案が公認されている。

 審査の結果、岩見沢農業高が金賞を受賞し管内の代表に選ばれた。滝川工業高校と深川東高校が銀賞、月形高校と新十津川農業高校、滝川高校が銅賞を受賞した。

(道・道教委 2023-02-03付)

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