網走市教委 学校力向上事業地域協 全教職員で工程表共有 グランドデザインで実践発表等(道・道教委 2023-02-03付)
中学校区ごとに分かれて情報共有した
【網走発】網走市教委は1月27日、市立南小学校(山田浩校長)で学校力向上に関する総合実践事業第5回地域協議会を開いた。市教委の岩永雅浩教育長をはじめ、オホーツク教育局の佐藤大義務教育指導監、中核校の網走小学校、各指定校の校長、教頭、主幹教諭、教務主任の教諭ら約30人が参加。南小が「学校評価の分析を生かした次年度のグランドデザインの構想」をテーマに実践発表したほか、各学校の取組や成果、課題についてグループごとに情報共有した。
道教委の学校力向上に関する総合実践事業は、授業参観・学校力向上の取組を知り、地域指定の重点に係る諸課題を踏まえ、本年度の取組について評価するとともに、指定校以外の学校にもオブザーバーとして参加を呼びかけ、市として学校力向上の普及を図るもの。
市教委では、網走小を中核校、潮見小学校、南小、第一中学校、第三中学校を指定校として「組織力」「授業改善」「資質向上」「働き方改革」の4つの重点に基づき連携した取組を推進。今回が本年度最後の協議会となった。
開会に当たり、南小の山田校長は「学校力向上の本年度の取組を共に振り返り、次年度の方向性を熟議し共有する有意義な場にしたい」と述べた。
授業参観後、南小の東正輝教諭が同校の授業改善の取組について説明。「自ら学ぶ 共に学ぶ」自立した子の育成を目指して、1人1授業の公開に向けた指導案検討や振り返り、ICT研修をはじめとしたスキルアップ研修、「よいこの手帳」を活用した家庭学習の定期的な確認などの取組を紹介した。
続いて、田中敏文教頭が「学校評価の分析を生かした次年度のグランドデザインの構想」をテーマに実践発表。同校では、教職員・保護者・児童から集計した学校評価をもとにして、学習部、文化部、生活部、保体部、研修部の部門ごとに、学校改善のキーワードや課題点、具体策などをまとめた学校改善ロードマップを作成している。全職員がロードマップを共有することで、学校全体で改善に向けた取組や進捗状況が確認できるようにしていることを示した。
このあと、協議に移り、中学校区ごとのグループで、小中連携を意識した今後のグランドデザインの策定に向け情報共有した。
オホーツク局の佐藤義務教育指導監は、授業を参観し「児童一人ひとりが思考を停止することなく学習に取り組んでいた」と、児童の実態に合った教育活動が実践されていることを評価。また、グラウンドデザインの策定に関して①9年間の小中連携を見据えた子どもの育成②地域として育てていくための保護者、子どもたちとの共有③学校評価項目との整合性④持続可能な学校づくりに向けた、異動してくる教員への伝達―の4点を大切なポイントとして伝えた。
同事業では、来年度も引き続き「ICTを活用した授業改善」を新たなテーマとして設定し、学校力向上に向けた取組を進めていく。
(道・道教委 2023-02-03付)
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