道　高校生のゼロカーボン浸透へ　教育分野との連携開始　５年度から一部管内で試行

（道・道教委 2023-02-07付）

ゼロカーボン北海道連携イメージ（クリックすると拡大表示されます）

　道は、次代の主軸を担う高校生に脱炭素社会の実現に向けた関心を高める「教育×ゼロカーボン北海道」の取組を、道教委と連携して進めることを計画している。５年度から一部の管内で専門家による講演やフィールドワークなど高校における探究学習の支援を開始し、７年度からの全道展開を目指す。また、高校生が取り組んだ探究活動の成果を発表する道教委の探究チャレンジ・北海道で道による「ゼロカーボン探究賞」を創設するなど、部局横断で取組を推進する考えだ。

　３日の第４回全道代表高校長研究協議会で明らかにしたもの。道が実施した４年度道民意識調査によると、「ゼロカーボン」「カーボンニュートラル」「脱炭素」という言葉の道民全体の認知度は５２・６％。このうち１８～２９歳では２５・０％にとどまっており、若年層ほど浸透していない状況にある。

　道は本年度から、高校生にゼロカーボンについて理解を深めてもらおうと「教育×ゼロカーボン北海道」の様々な取組を進めており、取組を全道へと拡大するため教育分野との連携を一層推進する。

　本庁のみならず各総合振興局、振興局、道教委や教育局等の連携のもと、気候変動のリスクやゼロカーボンへの理解を深める高校の学習を支援することによって、脱炭素社会の実現を課題として捉える人材の増加を図ることを目的としている。

　高校への支援内容は専門家による講演会やワークショップ、バスツアーの実施やフィールドワークなどを想定しているが、詳細については各振興局が教育局等と連携して決定する。

　本年度中に各教育局・高校における先行事例を収集し、５年度から取組を開始する。本庁からの支援としてコンテンツの提供、助言や職員の派遣などを検討している。

　各振興局における取組の成果はホームページやＳＮＳ等で発信し、知事への報告も行う予定。「ゼロカーボン探究賞」が創設される初の道教委の探究チャレンジ・北海道は３月１１日に北大学術交流会館で開催される。各地域や部門で優秀な成績を収めた高校が１年間の探究活動の成果を発表する。

(道・道教委 2023-02-07付)