【解説】道内就職内定率　８７・２％

（解説 2023-02-24付）

　文部科学省は、今春卒業を予定している高校卒業予定者の就職内定状況（４年１２月末現在）に関する調査結果をまとめた。

　高校生の就職問題に適切に対応するための参考資料を得るために、３月の高校卒業予定者で就職を希望する者の就職内定状況を調査。国立、公立、私立の高校を対象に昭和５１年度から実施している。

　国立は、該当国立大学法人、公立は各都道府県教委、私立は各都道府県知事部局を通じて悉皆（しっかい）調査を行った。

　今春卒業予定者９７万１３９６人のうち、就職希望者は１３万７６８５人。うち就職内定者は１２万５１７１人で、就職内定率は前年同期比０・５ポイント減の９０・９％となった。また、未内定者は１９４人減の１万２５１４人だった。

　男女別の内定率は、男子が０・８ポイント減の９１・７％、女子が０・１ポイント減の８９・５％となった。

　学科別の内定率（その他を除く）をみると、「工業」が９６・２％と最も高く、「商業」が９４％、「農業」が９３・５％、「情報」が９３・１％、「水産」が９２・９％、「福祉」が９０・４％、「看護（５年課程５年次）」が９０・３％、「家庭」が８９・７％、「総合学科」が８８・９％、「普通科」が８４・６％の順となった。

　都道府県別内定率をみると、最高は９７・８％で富山県。最低が６７・９％で沖縄県だった。

　道内卒業予定者は３万６７６７人。就職希望者は６５７２人で、うち就職内定者は５７２８人だった。

　就職内定率は、前年同期を０・８ポイント下回る８７・２％となった。道内の卒業予定者で道内での就職を希望したのは６２０５人。うち５３７８人が道内企業の内定を受けている。

　文科省では今後、必要に応じて厚生労働省と連携した就職支援を行うこととしている。

(解説 2023-02-24付)