【解説】生涯学習実施率７６％に

（解説 2023-02-27付）

　道教委は４年度生涯学習に関する住民の意識調査結果をまとめた。１年間で生涯学習を行った、または行っていると回答した割合は前年度比１０・２ポイント増の７６・７％となり、平成２４年度の調査開始以来最も高い数値となった。学習活動の場所や形態は、新型コロナウイルス感染症が発生した２年度から「自宅」「インターネット」の比率が高い傾向にある。

　調査は、住民の生涯学習や今日的な課題に関する意識などに関する基礎データを蓄積して全道的な傾向を把握するとともに、経年変化の状況を把握・分析することで新たな課題を見いだし、市町村の生涯学習・社会教育の振興に寄与することを目的に実施。

　札幌市を除く道内１７８市町村の１０～７０代、計１２４６人を対象にオンラインで調査した。回答率は８７・８％。実施時期は昨年１１月中旬～１２月中旬。

　調査結果をみると、学習活動の場所・形態は「自宅での学習活動（書籍など）」が３７・２％と最も高い。「情報端末やインターネット」の割合は３４・４％、「調査公民館や生涯学習センターなどの公的な機関における講座や教室」は３５・５％だった。

　学習活動の内容は趣味的なもの（音楽、美術など）が５９・４％で最多。次いで、健康・スポーツ（健康法、医学など）が５１・５％、教養的なもの（文化、歴史など）が３７・９％。

　地域活動への関心をみると、学校教育の支援活動が３２・２％で、ボランティア活動や災害復旧などの支援活動に４４・５％が「参加したことはないが、今後は参加してみたい」と回答した。

　学習活動で再び学びたい内容では「健康やスポーツに関すること」が５２・９％と最多。「芸能文化に関すること」が３５・６％、「医療や福祉（保育、介護など）に関すること」が３１・４％などと続いた。

(解説 2023-02-27付)