道立学校の校内研修充実へ　研修主事を設置可能に　４月施行へ関係規則改正

（道・道教委 2023-03-20付）

　道教委は１６日、４月から道立学校で研修主事を置くことができるよう教育委員会規則を改正した。研修履歴を活用した新たな研修制度の開始に向けて学校における研修の推進体制を整備することがねらい。校内研修計画の立案など研修に関する業務を担い、校長の判断で設置が可能となる。

　教員免許更新制の発展的解消に伴い４月から新たな研修制度が開始となることから、道教委は「研修履歴を活用した対話に基づく受講奨励」の仕組みの構築に向け準備を進めている。

　教員免許更新制の廃止に伴い国は４年８月に学校教育法施行規則の一部を改正する省令を施行。小・中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校における研修主事の設置を規定し、「研修計画の立案その他の研修に関する事項について連絡調整および指導助言に当たる」職務を定めた。

　道教委はこうした国の考えに基づき道立学校で研修主事を置くための教育委員会規則を改正。道立学校の主任等に「研修主事」を新たに追加し、校長が必要と認める場合に研修主事を置くことを可能とした。

　出席した委員からは、研修主事の配置が校内研修の活性化に寄与するよう期待するとともに、個々の教員が自ら必要となる資質・能力を高める「主体的学び」の重要性にも触れ、個の学びと協働的な学びをつなぐ役割にも期待した。

(道・道教委 2023-03-20付)