オホーツク局 ものづくり講演会 管内から世界目指して 建設企業の新技術など紹介
(道・道教委 2023-03-20付)

オホ総振「ものづくりへの挑戦」講演会
約140人が参加した

 【網走発】オホーツク教育局は13日、北見市民会館で「ものづくりへの挑戦」と題し講演会を開いた。オホーツク総合振興局共催。日東建設㈱(雄武)の久保元会長と久保毅剛社長が、同社が開発した新技術や技術開発に至る経緯などについて紹介。久保会長は、ものづくりにおいて「良いものを作れば必ず売れるのではなく、いかに早く開発し、広く販路を広げていくかを考えることが大切」と伝えた。

 講演会は、文部科学大臣賞をはじめとした「ものづくり」に関する賞を数多く受賞している日東建設から講師に招き、世界に通用する製品を開発できる技術力を持った企業のオホーツク管内で活躍する姿やものづくりにかける思いなどに関する講話を通じて、地域の魅力を再確認するとともに、ものづくりの楽しさなどを広く知ってもらうことを目的としている。

 オホーツク教育局およびオホーツク総振局の職員をはじめ、北見高等技術専門学院生および職員、紋別高校の生徒35人、興部高校の教諭、雄武高校の教頭ら約140人が参加した。

 開会に当たり、オホーツク教育局の高橋和孝次長は「生徒の身近にある企業がものづくりに対してどのように挑戦してきたのか、その経緯と苦労を知るとともに、今後のさらなる挑戦について直接話を伺える貴重な機会。ぜひ今後の学びに役立ててほしい」と呼びかけた。

 はじめに、日東建設の久保社長が、同社が開発した製品「ボルトテスター」と「コンクリートテスター」について紹介。現在、世界中で多発しているコンクリートやボルト・ナットの事故は、点検を目視や触診、打音など人の感覚に頼っているために危険個所を正確に見抜くことができていないことに着目。ボルトの劣化やナットの緩み、コンクリートの強度等をデジタルで測定することで、圧倒的に人の感覚を超えた精度の高い点検が可能になることを示した。

 続いて、久保会長が、装置開発に至る経緯や国内・海外販路開拓の苦労、新技術の活用事例などについて説明。また、ものづくりを志す人たちに向け「良いものを作れば必ず売れるのではなく、いかに早く開発し、広く販路を拡げていくかが大切」と述べ、日本だけではなく世界の流儀に通用するマーケティングが必要であることを伝えた。

 最後に、久保社長が今後の展開について「1次産業や気候、観光などの観点から、これからはオホーツクの時代がやってくる」とし「今後も地元で貢献できる企業を目指し、オホーツクを盛り上げていきたい」と結んだ。

(道・道教委 2023-03-20付)

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