日教弘教育賞論文　最優秀賞表彰式　理想的な地学協働称賛　伊達高養・淺井校長が執筆

（道・道教委 2023-03-20付）

全員で記念撮影

　【室蘭発】伊達高等養護学校（淺井謙作校長）で１０日、「４年度第２８回“日教弘教育賞”論文」の学校部門における最優秀賞の表彰式が執り行われた。受賞したのは、淺井校長が執筆した研究論文「藍で繋がる伊達愛プロジェクト～“地学協働”を意識した地域と共に歩む学校づくりをめざして」。表彰式では、日本教育公務員弘済会の岩田將之理事長が淺井校長に表彰状を手交し、「地学協働の理想的な在り方」と功績をたたえた。

　同賞は、平成７年度に制定されたもので教職員の教育実践等を奨励することを目的に、学校部門、個人部門の２部門で実践論文を募集している。

　同論文は、同校と伊達市の共同による「藍で繋がる伊達愛プロジェクト」の活動をまとめた。“学校内で完結している学習からの脱却”を一つのテーマに、藍染めの自然発酵に成功した経緯や市民と連携した苗の育成活動、道外高校との交流、地域企業と連携し伝統工芸品の制作に取り組む生徒たちの活動が記されている。

　昨年１１月に日教弘道支部による教育研究論文募集事業学校部門で特選に選出されており、全国推薦を受けた。

　全国の学校部門１５２８編、個人部門１５４０編の中から学識経験者、学校関係者で構成する選考委員会で審査が行われた。その結果、学校部門の最優秀賞２校のうち、１校として見事、伊達高等養護が選ばれた。

　１０日に行われた表彰式では、日教弘から岩田理事長や道支部の船山純支部長らが来校。生徒、保護者、教員が見守る中で、岩田理事長から淺井校長に表彰状が手交された。

　岩田理事長は講評内容を抜粋し「同校全ての生徒、教員や市、企業が一丸となり、藍を通じた壮大とも言えるプロジェクトに取り組まれた。生徒が経験を通して活動に本気になっていく姿は理想的な地学協働の在り方」と伝えた。

　淺井校長は生徒たちに向け「卒業した生徒を含め、全員が努力した結果。本気の挑戦に失敗はなく、得られるのは成功か学び。これからも地域と共にある学校づくりを頑張っていきたい」と話した。

(道・道教委 2023-03-20付)