マスク着用見直しで道教委　接触者の特定基準修正　１ｍ、１５分以上を目安に

（道・道教委 2023-03-22付）

　道教委は、１７日付で通知「新学期以降の学校におけるマスク着用の考え方の見直し等について」を関係者に送付した。４月以降の学校教育活動でマスク着用を求めないとする国の考えを周知するとともに、マスクの着用状況に応じて示していた接触者のリストアップの基準を再整理。「距離（１㍍）」と「時間（１５分以上）」に修正した。

　道教委は昨年３月以降、学級閉鎖の条件を「陽性者が１人発生し、周囲に未診断の風邪等の症状を有する児童生徒が複数いる場合」「同一学級で複数の陽性者が判明した場合」としており、濃厚接触者または感染の可能性がある人として特定された人のリストアップが可能であれば、個別の出席停止によって学級閉鎖を実施しないこととしている。

　これまでリストアップの基準はマスク着用の有無の状況に応じた複数の目安を示していたが、マスク着用に関する国の方針変更に伴い考えを再整理。「感染者と手で触れることのできる距離（目安として１㍍）で、１５分以上感染者との飲食や会話などの接触があった」児童生徒や教職員を対象とした。調査対象期間はこれまでと同様、感染者の発症日２日前から最終登校日の間の登校日。

　このほか、新型コロナウイルス感染症感染法上の位置付けが移行する５月８日以降の学校教育活動に関しては、今後国が示す予定であること、マスク着脱による差別・偏見の防止などの留意事項を示し、道立学校での適切な対応を要請。市町村教委においては道立学校の対応を参考に、適切な対応を講じるよう呼びかけている。

(道・道教委 2023-03-22付)