【解説】自転車事故死傷者 過去10年で最少(解説 2023-03-24付)
道警は平成30年から令和4年の道内小学生の交通事故実態をまとめた。歩行中の死傷者数の累計は394人で令和4年は前年比23人減の66人に。自転車乗用中の死傷者数は31人減の49人と大きく減少し過去10年で最少となった。
歩行中の累計死傷者の学年は1年生が最も多く、低学年(1~3年生)が約7割を占める。
月別では11月、つぎに9月が多いが、1年生は1度5月に急増。その後9月に再び急増している。
発生時間は午後2時、午後3時台が特に多く、次いで午前7時、午前8時台が多い。通行の目的別では登下校中が全体の約6割を占める。
法令違反の内訳は違反なしが63・2%、飛び出しが21・4%、横断違反が10・4%、信号無視が2・5%、路上遊戯が1・4%、その他が1・1%。
飛び出しや横断違反、信号無視などが約4割を占めており、全年齢層の歩行中死傷者における「違反あり」構成率の2倍以上となる。
事故形態別では「信号交差点における横断歩道横断中」が35・5%、「横断歩道のない交差点における道路横断中」が18・3%、「横断歩道のない直線道路における道路横断中」が17・0%。交差点での発生が特に多く、横断歩道あり・なしを問わず発生している。
自転車乗用中の小学生の死傷者数は平成25年以降減少傾向で推移。月別では5月に急増し、その後9月まで高水準が続く。学年別は3年生が最も多く、次いで4年生が多かった。発生時間別は、午後3時台が最多で午後5時台まで高水準が続く。
事故類型別では出会い頭が65・7%、左折事故が16・6%、右折事故が8・7%など。特に交差点における出会い頭での事故が多い。
(解説 2023-03-24付)
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