今金町 5年度教育行政執行方針 中学生対象に電子図書 部活動地域移行へ協議会(市町村 2023-03-31付)
中山教育長
【函館発】今金町教委の中山秀悦教育長は5年度教育行政執行方針において、中学生を対象に1人1台端末を活用した電子図書の導入を進めていく意向を示した。部活動については7年度末をめどに地域移行を目指し、本年度協議会を設置するなど、社会教育と学校教育の連携の円滑化を図っていく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼確かな学力を育む教育の推進
習熟度別学習、チーム・ティーチングなどで、生徒指導の機能が生かされている温かな、子どもに力を付ける授業を目指す。日常の事象を数理的に捉える算数・数学教育を念頭に、子どもたちに数学的思考の楽しさとしっかりとした学力を定着させることを目指す。デジタル社会への対応を注視し、必要なプログラミング(アルゴリズム)教育に取り組む。
▼豊かな心を育む教育の推進
日々の児童生徒観察や、アンケートの実施と継続した対応、いじめの未然防止等に努める。道徳教育の推進は道徳科の授業を充実させるとともに、教育活動全体を通した道徳的な実践意欲と態度のかん養が重要であり、日常のあいさつや礼儀正しさを重視し「人の痛みの分かる教育」を実践していく。
▼健やかな体を育む教育の推進
全校で統一された体育の授業展開を進める体系化された体育授業の推進に努める。町産食材の良さに触れる食育、食農教育など学校給食の充実と食育の推進に努める。喫緊の課題である新型コロナ感染症への対応、そしてがん教育を重視し、健康教育アドバイザーを核に栄養教諭、養護教諭、町保健師と連携した家庭とつなぐ健康教育の推進に努める。
▼多様なニーズに対応した取組の充実
特別支援教育支援員・生活学習支援員を配置し、子どもたちに落ち着いた環境を与えるべく、授業中の体制支援や学習支援、生活支援の充実を図っていく。
小学校1年生学級に、こども園保育教諭の派遣を継続していく。
子どもたちや家庭を支える連携を深め、温かな関係性を構築するとともに、不登校ゼロを合言葉に、子どもの将来を見据えた不登校・登校しぶりへの対応を進めていく。
▼幼児教育・子育て支援の充実
子どもに関する施設運営の一元化に向けた取組として、5年度より学童保育所「ルンルン子どもクラブ」の運営を社会福祉法人さゆりへ移管する。
また、発達支援センター「きらきらクラブ」については、6年度移管へ向けて準備を進めている。幼小連携が、より一層強化されるとともに、子どもたちや保護者が安心して利用できる放課後の子どもの居場所づくりを進めていく。町・町教委「育ちの支援から就労支援」体制に基づいた0歳から18歳までの支援を基本としたオーダーメイドの支援を高等教育機関、相談支援事業所、就労支援団体と連携し行い、家庭を支えていく。
▼協働性を重視した社会教育の推進
「学社融合ファイル(冊子版・ICT版)」の活用を通して、学校教育と社会教育の間の連携の円滑化に努める。土曜日の教育活動推進プランモデル「わくわくカレッジ“イマカレ”」を充実させ、体験プログラムを通して人材育成と教育機能を調和させた学校教育と社会教育の連携・融合を図っていく。
学習の質に大きく関わる語彙量の蓄積、読書(input)と作文(output)のまちプロジェクトの推進を強化していく。
▼図書関係ボランティア等と連携・協働した広がりのある図書活動
子どもにとって一番身近な図書施設である学校図書のデータベース化、蔵書管理システムの運用等、学校図書館運営支援を行っていく。さらに、中学生を対象に1人1台端末を利用した電子図書の導入に係る所要の予算を計上している。
▼家庭・地域との連携・協働の推進
学校部活動の地域移行について、5年度は検討協議会の設置および生徒保護者のニーズ調査等を予定しており、7年度末をめどに地域移行へ向けた取組を進めていく。
▼将来につながる幼保・小・中の一貫した教育
合同授業やオンラインでの授業など、規模の異なる2小学校間の教育課程連携や小中での授業連携、協働、幼保との共有を進めていく。
檜山の教育・町の財産である学習スタンダードの継続。また必要に応じて檜山北高校、今金高等養護学校との連携もしていく。
(市町村 2023-03-31付)
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