新陽小・三守教諭、鳥取西中・細野教諭　新たに２人を認定　釧路市教委　授業マイスター

（市町村 2023-04-05付）

認定証を受け取る三守教諭

　【釧路発】釧路市教委は３月２３日、市立小・中学校、義務教育学校において優れた授業力を有する「授業マイスター」として新たに２人を認定。教育委員会室で認定式を開き、岡部義孝教育長が授業マイスターに認定証を授与した。今回新たに授業マイスターに認定されたのは、三守絢子教諭（新陽小）と細野歩教諭（鳥取西中）。今後、市学力向上推進委員会や前年度認定された７人のマイスターと連携し、公開授業や動画配信を通じて目指すべき授業の在り方を具体的に示し、教員全体の指導力向上に努めていく。

　授業マイスターの認定は、秋田県大館市の取組を参考に、前年度から市独自の形として試みているもの。市教委では、全国学力・学習状況調査や市標準学力検査を通して、小・中学校での課題を明確にした上で、解決には教員の授業力向上が第一であるとし、学力向上推進委と共に目指すべき指針「釧路市授業スタンダード」を策定。授業マイスターの授業公開などの取組を進めてきた。

　新マイスターは、各校から推薦された１０人以上の対象者について、岡部教育長や選考に係る市教委職員らが全校を訪問。授業見学や３回にわたる選考会で認定を決めた。

　認定式で岡部教育長は、一人も置き去りにしない教育の実現は教員の授業力向上にかかっているとした上で「状況打開には授業マイスターの力が必要。どこの学校でも、子どもを主役にした授業展開ができるよう、授業改善・授業力向上に取り組み、市の教育全体を底上げしていくお手伝いをお願いしたい」と期待を込めた。

　三守教諭は「子どもたちに学ぶ楽しさが伝わる授業を目指すとともに、自分自身も常に学ぶ姿勢を忘れず授業力向上に努めたい。子どもが主役となる授業づくりのため、自分の役割を通して、少しでも釧路の教育や子どもたちの力になりたい」と子どもたちが躍動する授業づくりに意欲を見せた。

　細野教諭は「分かった・できたという声が聞こえた時の子どもたちの笑顔は素晴らしい。その笑顔は自信となり、自己有用感につながる。将来の夢へと広がるような授業の実現に向け、先生たちと学んでいきたい」と子どもたちの未来につながる授業づくりへの意気込みを話した。

　授業マイスターに認定された９人はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽三守絢子（新陽小）―新

▽細野歩（鳥取西中）―新

▽佐藤義人（昭和小）

▽谷口敬太（芦野小）

▽柴田敬祥（幣舞中）

▽大内拓哉（春採中）

▽新谷将司（景雲中）

▽宝輪秀光（青陵中）

▽所桂太郎（美原中）

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認定証を受け取る細野教諭

(市町村 2023-04-05付)