全道生徒指導連絡協に約２００人　改訂提要への理解深め　文科省の井川調査官が講義

（道・道教委 2023-04-25付）

全道生徒指導連絡協議会

　道教委は２１日、第１回全道生徒指導連絡協議会をオンラインで開催した＝写真＝。文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導室の井川恭輔生徒指導調査官が「生徒指導提要の改訂を踏まえたこれからの生徒指導の方向性」と題して講義したほか、各地域のいじめ問題への対応について協議。年度当初の生徒指導の充実に向け理解を深めた。

　管内や市町村におけるいじめ・不登校の対策や連携の在り方などに関する説明を行い、生徒指導上の諸課題への指導助言の充実に資することが目的。

　市町村教委の生徒指導担当者ら約２００人が参加した。

　開会に当たり泉野将司生徒指導・学校安全課長は、生徒指導提要への理解を深め年度当初からの指導助言に生かすよう呼びかけ、各市町村教委との連携を一層強める考えを示した。

　生徒指導・学校安全課の担当者が３月に改訂した道いじめ防止基本方針や道教委の関連事業を説明したあと、文科省の井川生徒指導調査官が講義。改訂版生徒指導提要で新たに盛り込まれた発達支持的生徒指導や２軸３種４層による重層的な支援構造を解説。また、教職員間の同僚性などチーム学校の実現に必要な視点を示し、教職員が一人で抱え込まない生徒指導体制の具体を示した。

　最後に、いじめ問題への対応など生徒指導上の諸課題に関する指導助言のポイントについてグループ協議。子どもの心身の状況を把握するＩＣＴの活用、校内の協力体制構築に向けたピアサポート講習会の開催、家庭こども支援員の配置など様々な取組が報告され、いじめの定義の共通理解と積極的な認知、情報共有に基づく組織的対応の重要性を確認した。

(道・道教委 2023-04-25付)