道教委　公立小中担当指導主事研　授業改善のつぎの一歩へ　教育課程を再点検　２５０人研鑚

（道・道教委 2023-04-27付）

小中各教科等担当指導主事研究協議会

　道教委は２４日から２日間、公立小・中学校各教科等担当指導主事研究協議会をオンラインで開催した＝写真＝。道教委・市町村教委の指導主事約２５０人が参加。学習指導要領の着実な実施に向け、教育課程の再点検や多様な教育課題について理解を深めた。

　協議会は、学習指導要領の趣旨等を踏まえた取組の着実な実施を図るために育成を目指す資質・能力の育成に向けた教育課程の再点検について理解を深め、指導助言の質の向上を図ることが目的。

　初日の開会式で遠藤直俊義務教育課長があいさつ。新しい時代に必要な資質・能力を育む授業づくりを実現するため、学習指導要領の着実な実施を基盤としてICT端末の効果的な活用を進める重要性を強調。また、学校と同様に指導主事においても多様で専門性の高い集団を形成する必要性を示し、職員一人ひとりの専門性向上と多様性を生かした業務の推進を呼びかけた。

　続いて学習指導要領の総則をテーマに説明。５年度教育課程改善の手引の内容や法的根拠を示し、チェックリストを活用して教育課程の再点検や指導計画の改善の状況を整理して課題の明確化を図った。

　説明後はチャット機能で質問を受け付け、教育課程や授業改善の方向性を明らかにし、方向性を示すことができる指導助言の在り方を考えた。

　授業づくりの説明では、ICT端末をツールとして「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図る手だてを共有。個々の特性や学習進度に応じた指導方法や多様な考え方を組み合わせ最適解を生み出す学びの事例を伝えた。

　つぎに各教科等部会に分かれて説明・協議を実施。今日的な教育課題として「性に関する指導」「人権教育」など８テーマで学習指導要領や法的根拠など知見を共有した。

　最後に義務教育課の成田仁主幹がまとめ。子どもたちに必要な資質・能力を育むカリキュラム・マネジメントの重要性を説き、授業観・指導観の転換やICT端末の効果的な活用の推進を呼びかけた。

(道・道教委 2023-04-27付)