鹿追高　通年で１年生英語特別授業　読む前に音源で学んで　英語学校・浦島学院長招き

（学校 2023-04-27付）

鹿追高校英語科特別授業

　【帯広発】鹿追高校（俵谷俊彦校長）は本年度から、帯広市内の英語学校「ジョイ・イングリッシュ・アカデミー」学院長の浦島久氏による１年生対象の英語科特別授業を通年で実施している。１９日、同校で１回目の授業が行われ、生徒たちは効果的な英語学習の方法や意識の持ち方を実践的に学んだ。

　浦島氏は、ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長、小樽商科大学特認教授を務め、英語学習に関する著作４１冊を手がけるなど、道内の英語教育に尽力。高校の学級における通年授業は今回が初で、年１７回の授業が予定されている。

　１９日、同校１年生２学級を対象に１回目の特別授業が行われた。

　浦島氏は自己紹介を英語で伝え、生徒とコミュニケーションを図った。教材に関しては「予習はせず、復習を中心に活用してほしい」「英文を読む前に、必ず音源から学んでほしい」と話し、教材のリスニング音源を流した。

　生徒たちは聞き取った内容を交流したあと、英文の速読に挑戦。英文を文字として認識・理解し、分からない単語は飛ばすなど、浦島氏から受けた言葉を意識しながら１分間で読み進め、教材から読み取った内容を再び交流した。

　続いて、１人１台端末で音源を聞きながら、英文を目で追って音読した。浦島氏は「読めるスピードが、英語を理解するスピード」「海外の人が話す速度についていくためには、速く読む力が必要」と強調。音源と並行して発音を練習するシャドーイングにおいては「最初の単語を逃さない」「切り替えが大切」「文末の単語は必ず合わせる」と重要な点を指導した。

　最後に、生徒たちは教材を通して得た情報を英語で説明した。浦島氏は「“読む・聞く”は正しい英語で、“話す・書く”は間違ってもいいから挑戦してほしい」と伝えた。

　授業を受けた生徒は「音源を最初に聞いたことで、分からない単語を見つけやすくなった」「分かったことを人に伝えると、自分の力で英語を話していると感じた」「教えてもらった学習方法を家庭学習にも役立てたい」と話した。

(学校 2023-04-27付)