旭川盲学校で地元建設企業　運動会に向け校庭整備　重機搭乗体験で児童に笑顔

（学校 2023-05-15付）

　【旭川発】旭川盲学校（宮岸尚平校長）で１１、１２日、旭川市内の建設企業㈱橋本川島コーポレーションによるグラウンド整備が行われた。地域貢献活動の一環で、毎年運動会を前に実施しているもの。重機搭乗体験も行い、生徒会長は「運動会や体育でたくさん走りたい」と話し、感謝の気持ちを伝えた。

　活動は、同校の近くに本社を置く同社が運動会を控えたこの時期に約２０年間にわたって毎年実施しているもの。当日は大沼幸雄舗装部次長、オペレーターの三好豊職長ら３人が作業に当たった。

　当初は１日の作業を予定していたが、作業途中の降雨によって急きょ翌日も作業することとした。

　積雪や車両通行などによって乱れた地面をモーターグレーダーで整正したあと、振動ローラーで転圧。作業終了後には、生徒会長が「運動会や体育でたくさん走りたい」と話し、謝意を伝えた。また、子どもたちは一人ひとり感謝の気持ちを手紙に書いた。後日同社へ送付する予定。

　重機搭乗体験も行い、子どもたちはモーターグレーダーのタイヤを触って「大きい」と驚きながらも感触を確かめた。重機搭乗体験では運転席に乗り、普段できない貴重な体験を楽しんだ＝写真＝。

　三好職長は「６月２週目に予定されている運動会で、子どもたちが安全にグラウンドを使用できるよう整備した」と。

　千葉秀輝教頭は「全盲や弱視の子どもたちにとっては少しの凹凸も危険になる」と述べ、同社の丁寧な作業に謝意を示した。

(学校 2023-05-15付)