高校配置計画地域別検討協〈宗谷〉　多様な学科選択求む声　稚内高看護学科存続配慮を

（道・道教委 2023-05-09付）

　【稚内発】道教委は４月２４日、第１回公立高校配置計画地域別検討協議会宗谷学区をオンラインで実施した。管内市町村教委の教育長ら４４人が出席。意見協議では、地域医療の担い手育成に向けた学科の存続や、生徒が多様な学校・学科を選択できる配置計画の策定を求める意見が多く述べられた。

　宗谷教育局の山﨑義一局長のあいさつに続き、高校教育課の小倉賢治高校配置課長補佐が、宗谷学区内における中卒者数の推移や１２年度までの学級の増減に関する見通しを説明した。

　学区内の今後の見通しについては、本年度の中卒者数は４６１人。今後は減少し続ける可能性が高く、１２年度には９９人減の３６２人程度になるとした。

　その上で、配置計画については、利尻高校商業学科が６年度から募集停止。８年度から１２年度の期間では、公私比率を勘案後、０～２学級減となる可能性が示された。

　説明終了後、現状や課題を踏まえて協議。稚内市教委の表純一教育長は「稚内高校の衛生看護学科卒業生は、多くが市立稚内病院で地域医療の担い手となっている。同科でも欠員は生じているが、地域や道全体の医療を考慮した配慮を検討してほしい」と求めた。

　このほか、現在の間口や学科を可能な限り維持するよう求める意見が多く上がった。

(道・道教委 2023-05-09付)