【解説】「友達と合う 楽しい」9割(解説 2023-05-22付)
平成22年出生児の学校生活の様子を調べた結果、「友達と会うことが楽しい」と感じる割合は小学校の全学年で約9割を維持していることが、厚生労働省の第12回21世紀出生児縦断調査で分かった。「先生に会うことが楽しい」と回答した6年生の割合は46・9%で、平成13年出生児の38・1%より上昇している。
調査は全国の平成22年5月10~24日に出生した子どもの実態や経年変化の状況を継続的に観察することで、少子化対策などの企画立案・実施の基礎資料とするもの。調査時点は4年5月25日で12歳(小学6年生)が対象。
母親の有職率は出産半年後の35・5%から年々上昇しており、4年度は過去最高の81・0%となった。
出産1年前が常勤だった母親のうち継続して常勤している割合は34・5%で、平成13年出生児の母(24・9%)より高い。また、母が有職である場合、洗濯、料理、風呂掃除などの家事を手伝う子どもの割合が高いことが分かった。
平成22年出生児の学校生活の様子をみると「友達と会うことが楽しい」と回答した割合は89・4%で小学1年生時の90・8%から約9割を維持している。
一方、勉強や給食、先生と会うことが楽しいと感じる割合は学年が上がるにつれて下降しており、これは過去の調査でも同様の傾向がある。勉強が楽しいと感じる子どもは小学1年生時の83・3%から小学6年生時の56・4%に、給食が楽しいと感じる子どもは小学1年生時の83・3%から6年生時の56・4%に下降した。
自然体験、文化的体験など学校行事以外の体験活動の割合はこの1年間で上昇しており、特に動植物園・水族館・博物館・美術館の見学は11・5ポイント上昇して58・9%に、スポーツ観戦は7・6ポイント上昇して27・9%となった。
(解説 2023-05-22付)
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