初山別村 5年度教育行政執行方針 村費教職員採用を検討 小中連携し学び確実に定着(市町村 2023-07-03付)
大水教育長
【留萌発】初山別村教委の大水秀之教育長は、6月20日の村議会定例会で5年度教育行政執行方針を説明した。教職員の働き方改革について教員数確保および単式学級確保の観点から村費教職員の採用体制について検討を進める方針を示した。また、確かな学力の育成については、学校・家庭・地域・行政が互いに連携した村スクエアプロジェクトを基本に小・中学校の連携による9年間の学びの連続性の確実な定着を推進していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼人間性豊かでたくましい児童生徒の育成
確かな学力の育成については、学校・家庭・地域・行政が互いに連携した村スクエアプロジェクトを基本に、小・中学校の連携による9年間の学びの連続性の確実な定着を推進していく。
小・中学校において引き続きICTを活用した授業改善やリモート学習の範囲を拡大するなど実践力の向上を目指し、児童生徒の教育環境の充実を図る。
これらの取組をはじめとして教育委員会と村内校長会における各校の検証改善サイクルの一層の確立によって分析・検証を行い、村学力向上連携協議会において協議を深め、主体的・対話的で深い学びの視点を大切にした授業改善を図りながら、学校と家庭が連携した望ましい学習習慣、生活習慣の定着にも努めていく。
特別支援教育については、村特別支援教育連携協議会を中心とした組織的な支援体制の充実に努めるとともに、引き続き特別支援教育支援員を小・中学校に配置し、児童生徒一人ひとりの教育ニーズに応じた適切な指導や必要な支援に努めていく。
キャリア教育については、社会見学、職場体験などによって児童生徒の実態に応じた望ましい職業観・勤労観および職業に関する知識や技能を育む教育に努めていく。
ふるさと教育については、自分が生まれ育った地域の豊かな自然や歴史、伝統、文化、産業等に親しみ、総合的な学習の時間においてふるさとへの愛着や誇りを育むため、簡易郷土資料館などを活用し村の歴史や郷土学習の充実に努めていく。
健やかな体の育成については、子どもたちの体力や運動能力・運動習慣等の状況や課題を的確に把握し、望ましい体力・運動能力の向上を目指し、スポーツ少年団活動や社会教育事業によるスポーツ活動の活性化を推進する。
また、早寝・早起き・朝ごはんなど基本的生活習慣の定着のため、家庭と連携した生活環境づくりおよび社会教育事業による生活習慣の見直しについて取組を進めていく。
▼快適に学ぶ創意工夫した教育環境の整備
子どもたちが安心して快適に教育を受ける学びやの環境整備については、GIGAスクール構想によって児童生徒へ1人1台端末が導入され、一層の活用・充実が求められており、不測の事態でも学校の学びを止めないリモート学習の対応やICT教育支援員の配置を通して教職員によるICT教育の指導力向上を推進していく。
教職員の働き方改革については、4年度からの変形労働時間制度導入、5年度からの段階的な部活動地域移行に向けた方策を確実に進め、教職員が教育活動に専念できる環境の整備に努めていく。また、教員数確保の観点および単式学級確保の観点から村費教職員の採用体制について検討を進める。
児童生徒の個性を伸ばし能力を引き出す学習においては、学校教育に携わる教職員の資質・能力によるところが大きいことから、教職員の授業実践を基盤とした校内研修の充実はもとより、各種研修会や研究会などへの参加を促進し、引き続き指導力の向上を図っていく。
(市町村 2023-07-03付)
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