【解説】青少年の非行・被害防止の活動を
(解説 2023-07-06付)

 毎年7月は「青少年の非行・被害防止全国強調月間」。青少年を取り巻く環境の変化を踏まえ、関係省庁の参加と関係団体の協力・協賛を得て、国民の意識の高揚を図りながら青少年の非行・被害防止の活動を全国で集中的に実施する。

 近年、スマートフォンやSNSなどが急速に普及し、青少年を取り巻くインターネット利用環境が一層多様化している。そうした中、SNSに起因する事犯の被害児童数は、高い水準で推移しており、青少年の犯罪被害は深刻な状況にある。

 また、青少年のインターネットを利用する時間が増加傾向にあり、不適切な受発信によって、犯罪やトラブルに巻き込まれる機会の増加が懸念されている。

 内閣府では、地域が一体となった青少年の非行・被害の防止のための取組を進める必要性を指摘。青少年の非行・被害防止に向けた諸活動を集中的に実施することで、青少年の健全育成についての国民の理解を深めるとともに国民運動の一層の充実と定着を図る。

 本年度は①有害環境への適切な対応②薬物乱用対策の推進③不良行為および初発型非行(犯罪)等の防止④再非行(犯罪)の防止⑤重大ないじめ・暴力行為等の問題行動への対応―の5点を重点課題に設定。

 最重点課題に「インターネット利用におけるこどもの犯罪被害等の防止」を掲げ、フィルタリング利用率向上のための取組や青少年のインターネットを適切に活用する能力の向上促進、ペアレンタルコントロール(親による管理)など対応の推進を図る。

 また、民間団体・事業者による違法情報の自主的な削除、サイバーパトロール等の取組の支援、児童買春・児童ポルノ製造等の子どもの性被害の未然防止、被害児童の保護・支援等に向けた取組を推進する。

(解説 2023-07-06付)

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