電子教科書など導入 小清水町 5年度町政執行方針 小中で授業改善視点同一化
(市町村 2023-07-10付)

 【網走発】小清水町の久保弘志町長は5年度町政執行方針で、指導用デジタル教科書や児童生徒用学習支援ソフトを導入し、ICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びを進めていく考えを示した。小中一貫教育については、教育課程の共有などの連携によって、授業改善の視点の同一化に引き続き取り組む。

 執行方針のうち、教育分野の概要はつぎのとおり。

▼教育の充実

 学校教育においては、小中一貫教育のさらなる充実を推進していく。具体的には、町費負担教員を配置し、中学校教諭による乗り入れ授業の継続を図るとともに、教育課程の共有、学びの連続性や学習規律などの連携によって、授業改善の視点を同一化する取組を引き続き進めていく。また、漢字検定料および英語検定料の助成、生徒のやる気を促すことを目的とした「本気出すぞ!放課後学習サポート事業」による放課後の学習支援を充実させ、児童生徒の学力向上や学習意欲の向上につながる一層の環境整備を図る。

 ICT教育では、指導用デジタル教科書や児童生徒用学習支援ソフトを導入し、授業や家庭学習での効果的な活用を図り、個別最適な学びと協働的な学びを進めていく。

 特別支援教育では、子どもの成長に合わせた支援に必要な幼少期からの情報が引き継がれるよう、特別支援連絡協議会を中心としたネットワークの強化に努めるとともに、学校現場に特別教育支援員を小・中学校それぞれに配置し、引き続ききめ細かな支援体制の構築に努める。さらに、地域と共にある学校づくりを目指し、学校と家庭、地域が一体となった学校運営を行うため、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)の機能の充実に努める。

 高校教育では、本町からオホーツク東学区内の高校へ通学する生徒の通学費を支援し、高校進学に係る保護者の負担軽減を図る。

 社会教育においては、学ぶ喜び、成長する喜びがあらゆる世代の方たちに広がるよう、誰もが学べる環境を充実するとともに、社会教育団体を育成・支援することで、自ら学んだ成果をもってまちづくりに貢献できる人材の育成を目指し、想像力を育み伝承していく芸術文化・スポーツ活動を推進する。

(市町村 2023-07-10付)

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