幌加内町5年度教育行政執行方針 地域留学生 高校PRを継続 地域連携し開かれた学校へ(市町村 2023-07-13付)
村上教育長
【旭川発】幌加内町の村上雅之教育長は、5年度教育行政執行方針で地域との積極的な連携を図り、信頼性を高め、開かれた学校づくりの推進に努めていく意向を示した。また「高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業」4年目として、地域留学生を通した高校の魅力発信につながる活動に引き続き取り組む考えを示した。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育について
3年度に策定した「学校教育推進計画」に基づき、目指す子どもの姿を「ふるさとに誇りと愛着をもち、人々と支え合い、たくましく生きる、幌加内の子」とし「確かな学力の育成」「豊かな心の育成」「健やかな体の育成」を推進の重点としており、各学校において具現化が図られるよう、きめ細かな施策の展開を推進するとともに、地域との積極的な連携を図り、信頼性を高め、開かれた学校づくりの推進に努めていく。
ウィズコロナ時代に対応した教育実践に向けて、感染防止と教育活動の両立を図っていく。
▼小・中学校義務教育について
今後もオンライン上での学習やアセスメントができる文部科学省CBTシステム「メクビット(MEXCBT)」の活用など、ICT端末を活用した教育が一層進んでいくので、端末利用に当たっての児童生徒の健康への配慮も十分に踏まえて取り組んでいく。
中学校の部活動については、2年に文部科学省から示された「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革」に基づき、5年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行を進めていくこととなるが、部によっては、地域に受け皿となる団体がないなど課題も多く、学校と充分な連携を図りながら移行に向けた準備を進めていく。
▼高校について
内閣府が実施する「高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業」について、4年目となる本年度は、第3期生として2人の地域留学生を受け入れることが決定した。
様々な経験を通して本町の魅力を肌で感じていただき、1年間の留学経験がその後の高校生活や人生にもつながるよう支援していく。
地域留学生を通した本校の魅力発信につながる活動についても引き続き取り組んでいく。
全国でも唯一、学校設定科目の「そば」授業の取組や、道内公立学校では最先端のICT教育の実践、生産から加工製造、販売まで一貫した6次産業化への学習をさらに強化推進するため、前年導入した急速冷却冷凍機を活用した生そばなどの製品化に向け開発を行い、生徒自ら主体的に経営する幌高商店会の運営や、旭川市内や近隣の商業施設などでの販売会を通した生徒のさらなる活躍につなげていく。
各関係機関・地域とも連携を図り、スクールソーシャルワーカーの配置をはじめ、小規模校ならではのきめ細かな指導や、時代のニーズに合った教育を実践し、グローバル社会に適応できる人間形成の拠点となるべく、学習指導や生徒指導の分析を細やかに行い教育環境の充実や、渓雪寮の環境整備を計画的に取り組んでいく。
(市町村 2023-07-13付)
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