美瑛町 5年度教育行政執行方針 端末を積極的に活用 「マイスペース」周知へ(市町村 2023-07-19付)
鈴木教育長
【旭川発】美瑛町教委の鈴木貴久教育長は5年度教育行政執行方針でICT機器を有効に活用するとともに、児童生徒1人1台の情報端末を積極的に活用する意向を示した。また、不登校傾向にある児童生徒への対応については、新たに開設した「マイスペース」が児童生徒にとってより利用しやすい場所となるよう、子どもたちや保護者への周知に努めるとしている。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
▽社会で生きる力の育成
学力向上に向け、全ての小・中学校で統一した学習規律を定めるとともに、主体的・対話的で深い学びによって、子どもたちに新しい時代に求められる資質・能力を育成する。全国学力・学習状況調査の分析結果をもとに、全ての学校が自校の授業改善に努め、長期休業中に実施する小学生学習ルームや各中学校で行っている放課後学習などの取組によって、一人ひとりの基礎的学力の定着につなげていく。
子どもたちの学びへの興味・関心を高め、分かりやすい授業を展開するため、ICT機器を有効に活用するとともに、個別最適な学びと協働的な学びを実施するため、児童生徒1人1台の情報端末を積極的に活用する。
専門的に英語の授業を担う外国語専科教諭のほか、外国語指導助手を配置し、子どもたちが生きた英語に親しむ機会や外国の文化を学ぶ授業を通して、英語を用いて基本的なコミュニケーションができる児童生徒を育成するとともに、国際理解教育の推進に努めていく。
特別支援教育では、各学校のコーディネーターと連携し、全ての子どもの実態に即し、子どもの将来的な自立につながる合理的配慮がなされるよう、子ども自身や保護者の意向を最大限尊重し、適切な指導や支援体制の充実を図る。
▽豊かな人間性と健やかな体の育成
小学校3年生から6年生までの各成長段階に応じ、美瑛の自然や歴史・文化・先人について体験的に学び、郷土に愛着を持ち地域を愛する心や地域の人に対する思いやりの心を育成する「ふるさと学習」を実施するとともに、職場体験や地場産業への関わりなど児童生徒一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てる「キャリア教育」を進めていく。
不登校傾向にある児童生徒への対応については、学校における丁寧な教育相談や家庭訪問を繰り返し行うとともに、新たに開設した「マイスペース」が児童生徒にとってより利用しやすい場所となるよう、子どもたちや保護者への周知に努めていく。
全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果などの分析と活用を進めるとともに、ICTを効果的に活用した体育の授業を展開することを通して、個々の児童生徒が体力向上に向けた目標を持ち、日常的に運動に親しむ運動習慣の定着を目指す。
▽学びを支える家庭・地域との連携・協働
学校経営に対する理解が深まるよう、学校便りによる教育活動の情報発信など、開かれた学校づくりの取組を推進するとともに、より一層地域と共にある学校づくりを目指すため、全学校に設置しているコミュニティ・スクールの充実を図っていく。
幼児機関と小学校がそれぞれの指導方法を共有し、小学校入学前後の引き継ぎが円滑に行われるよう細かなカリキュラムを定め、安心して学校生活が送られるよう、幼小教職員の一層の連携に努める。小・中学校の9年間を通じて一貫した指導体制を目指し、中1ギャップの未然防止に向けた中学校教員による小学校への「出前授業」や小・中学校相互の授業公開を行うなど、より一層の小中の連携を図っていく。
中学校における部活動の地域移行については、検討委員会を設置し、持続可能な地域スポーツの活動ができるよう関係団体等と協議していく。
▽教育環境の充実
遠方から通学し、さらに部活動をしている生徒の下校の支援について、保護者等の実情を鑑みて検討していく。
(市町村 2023-07-19付)
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