上砂川町 5年度教育行政執行方針 小中一貫教育 意向調査を実施 進路意識高揚へ企業見学会(市町村 2023-07-21付)
飯山教育長
【岩見沢発】上砂川町教委の飯山重信教育長は、5年度教育行政執行方針において、小中一貫教育の意向調査を行い、どのような形が望ましいのか協議をしながら具現化に向けた検討を進める意向を示した。また、児童生徒に将来の職業への目標意識を持たせるため、町内企業の見学会を実施する。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育の推進
▽学習指導の充実
学校教育については、5年度から小・中学校共に不測の学校休業が発生しても児童生徒の評価を正しく捉えることのできるよう、2学期制を導入する。
また、全国学力・学習状況調査等の結果から明らかになった課題の解決に向け、学校の教職員で構成される学力向上委員会や、学校全体で学力調査結果を分析・検証し、指導方法を含めた改善点を明確にした上で、個々の習熟度に応じたきめ細かな学習指導に努める。
併せて、児童生徒に将来の職業への目標意識を持たせるための学び応援事業、文化に触れる機会を提供する芸術鑑賞事業については、感染症対策を徹底しつつ実施する。また、地域を支える町内企業を知ることで、将来の就業時の選択肢の一つとなり得るよう、町内企業の見学会を実施する。
教職員の資質向上については、各種研修等への参加を促進し、教職員個々のスキルアップを図るとともに、学校全体として、研究集会や公開授業などを行い、教師力・学校力の向上に取り組む。
学校運営については、開かれた学校と信頼される学校づくりを目指し、コミュニティ・スクール制度を活用し、学校・家庭・地域が一体となり子どもたちを育てる環境づくりと、地域と共にある学校運営の改善に取り組む。
小・中学校のICT教育については、1人1台のタブレット端末を活用し、文部科学省事業による児童生徒用デジタル教科書や、各校でのデジタル教材の活用を促進。指導者用のデジタル教科書を拡充することで、教職員のICTのスキルアップを図り、さらなる学力向上と、情報化社会に対応できる人材の育成に努めるほか、ICT支援員の配置による教職員および児童生徒の学習環境へのサポートと、学校のネットワーク環境の保守整備を継続しながらICT教育の実践を支援する。
福井県福井市鶉地区との小学生相互交流事業については、前年度は実施直前の新型コロナウイルス感染症拡大のため、双方協議の上、やむなく中止したが、本年度も感染状況を見極め、先方と協議を重ねながら児童の派遣を検討する。
小学校と認定こども園の交流事業については、小学校入学前の基礎となる幼児教育の在り方について意見交換を重ね、幼少連携による継続した教育について検討する。
中学校部活動の地域移行化については、地域における指導者が皆無のため、同じような課題を持つ近隣自治体と情報交換をしながら広域での取組を模索・検討する。
▽教育環境等の整備
近隣においても導入されつつある義務教育学校を含めた小中一貫教育については、保護者の意向把握が不可欠なことから、メリットやデメリットを示しながら意向調査を行い、どのような形が望ましいのか保護者、学校と協議しながら具現化に向けた検討を進める。
(市町村 2023-07-21付)
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