日本一の公教育を目指すまちへ 全国に先進的実践紹介 安平町が8月にフォーラム(市町村 2023-07-20付)
【苫小牧発】安平町は8月3、4の両日、同町立早来学園で「あびら教育フォーラム」を開催する。同町が推進する「日本一の公教育のまち」への実践を①「大人主体」から「子ども主体」の教育へ②「学校主体」から「地域主体」の教育へ③「教育の魅力化」から「エリア価値向上」へ―の3つの切り口から捉えるべく、パネルディスカッションや事例紹介、公開保育など様々なメニューを展開する。
同町は「日本一の公教育を目指すまち」をキャッチコピーに掲げ、教育を軸としたまちづくりを実践している。
義務教育学校・早来学園の開校や、質の高さと先進的な取組で日本中から注目を集める幼保連携型認定こども園、様々な「学び」を「挑戦」につなげる町独自の教育手法「あびら教育プラン」など、まち全体で創り上げている町の教育を知り、深めるとともに、実践事例を全国の自治体関係者に発信し、教育まちづくりの在り方について議論を深める。
フォーラムでは「日本一の公教育のまち」を3つの切り口から捉えていく。
一つは「大人主体」から「子ども主体」の教育へ。全国から視察が後を絶たないはやきたこども園、おいわけこども園の保育を公開するほか、両園園長と教育研究者によるパネルディスカッションを実施。子どもと大人でアイデアを出し合って造った「山のプレーパーク」の見学も行う。
二つ目は「学校主体」から「地域主体」の教育へ。これからの学校教育を実現するために環境設計という観点でどのように早来学園を建設したのか、早来学園設計関係者によるパネルディスカッションを行うほか、「社会教育を受けた子どもたちにどんな変化が起きたのか」「“ホンモノ”と出合う地域主体の教育づくりとはどんなものか」について、社会教育団体によるパネルディスカッションを行う。
また、地域を教材とした総合的な学習の時間の実践事例や、主体的・対話的で深い学びなど、早来学園の教育について紹介や討議を行う。
三つ目は「教育の魅力化」から「エリア価値向上」へ。教育を軸としたまちづくりで何が生じるのか、教育を起点としたエリア価値向上を目指す町の未来をどのように考えるのかを、まちづくりプレーヤーや町の行政職員、学校、町長らによるパネルディスカッションなどで探る。
このほかにも2日間、数多くのメニューが用意されており、特に「学校教育・社会教育等、教育に関わる全ての方」「教育とまちとの接続に興味がある方」「幼小中連携に興味・関心がある方」に参加を呼びかけている。
主催は町、町教委と、2019年から教育魅力化推進事業を請け負い、社会教育事業「あびら教育プラン」の推進、学校内における地域開放スペースの利用促進、小・中学校の総合的な探究の時間のカリキュラム作成等を行ってきた㈱Founding Base。
開催時間は両日とも午前9時から午後5時まで。参加費は1日3000円だが、地方公務員・教職員(公立)の参加費は別途連絡。
参加には申し込みが必要で、締め切りは21日。詳しくは同町のホームページから。
(市町村 2023-07-20付)
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