道教大附属旭川小・中が研究大会等　問い見つけ解決策模索　小学校　新たな価値創出へ６授業

（学校 2023-07-20付）

道教育大附属旭川小・教育研究大会

　【旭川発】道教育大学附属旭川小学校（笠原究校長）は６月中旬、同校で教育研究大会を開いた。研究主題「新たな価値を創り出す子供を育てる教育活動の創造」のもと、６授業を公開。児童たちが自ら問いを見いだし、その解決策を模索し遂行する姿を公開した。

　３ヵ年研究の１年次として、主な研究内容に「各教科・領域における“個別最適な学び”と“協働的な学び”を実現する授業デザイン」を設定。研究の視点として①探究型の学びのイメージ②「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現する授業デザイン③子どもが新たな価値を創り出すための振り返りの工夫―の３点を掲げた。

　当日は３年１組の理科、５年１組の算数、６年２組の外国語、２年２組の図工、４年２組の音楽、５年２組の国語を公開した。

　６年２組（齋藤梓伸教諭、児童数２８人）の外国語「Ｗｅｌｃｏｍｅ　ｔｏ　Ｊａｐａｎ.～好きな日本の文化」は７時間扱いの２時間目。目標は「伝えたい日本の文化を紹介する活動や評定および自己目標、単元の計画を作成する活動を通して、学習の見通しをもつことができる」と設定した。

　前時の学習を振り返ったあと、ＡＬＴが好きな日本の文化についてプレゼンテーション。児童は既習表現を思い出しながら視聴した。

　続いて、齋藤教諭はペアでサイコロトークを展開。「ｆｏｏｄ」「ｐｌａｃｅ」「ｅｖｅｎｔ」などのお題に沿って文化を紹介させ、そのやりとりを録画させた。

　研究の視点③の観点から、録画した動画をペアで振り返り、気付いたことを交流させた。

　その上で、Ｓ「自分なりの工夫をしながら発表することができる」、Ａ「既習の表現を使い、表情に気を付けながら詳しく紹介ができる」、Ｂ「一人でできる」、Ｃ「先生や友達のサポートを借りてできる」と分類した評定を示し、目標の姿や学習計画を考えさせた。

　それぞれの目標・学習計画を発表させ「日本語で表現するのは簡単。そのあと英語で表現するのが難しいから単語を練習する」などの言葉を引き出した。

　終末では「画像やジェスチャーで交流したい」など、今後の学習に向けた気付きや感想などを共有させた。

(学校 2023-07-20付)