【解説】8割がマイナンバーカード取得
(解説 2023-08-10付)

 17~19歳の約8割がマイナンバーカードを取得していることが、日本財団の第56回18歳意識調査で分かった。

 日本財団は、選挙権年齢の引き下げをきっかけに、平成30年10月から18歳前後の若者の価値観、政治・選挙に対する態度、社会課題の理解などについて調査してきた。

 今回の調査テーマは「マイナンバーカード」。行政手続きのデジタル化やマイナンバーカードに関する意見を聴取した。

 調査結果をみると、行政手続きのデジタル化について「進めるべき」が63・8%、「現状維持で良い」が16・6%、「進めるべきではない」が6・0%。

 マイナンバーカードの保有率では、78・5%が「持っている」または「交付申請中」と回答。政府が発表した全人口の保有枚数率より高い結果となった。

 取得理由は「マイナポイントがもらえるから」が64・1%で最多。次いで「身分証明書として利用できるから」が49・2%、「家族など周囲の人に取得を勧められたから」が28・2%と多かった。

 マイナンバーカード返納への考えについて問うと、カード保有者のうち、38・1%が「今後もずっと持っていたい」と回答。一方で、43・9%が「状況によって返納する可能性がある」と答えている。

 非取得理由をみると、約4割が「安全性や個人情報の取り扱いに不安があるから」を挙げた。

 マイナンバーカードを巡るトラブルについては、7割以上が認知。57・1%が政府の対応について「不適切」と指摘している。

 今後、マイナンバーカードに期待することとしては「学生証への利用」「スマホ全機種への搭載」「運転免許証としての利用」「投票権としての利用」が上位を占めている。

(解説 2023-08-10付)

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