職業科小学科名を検討　富良野高と富良野緑峰高

（学校 2023-08-30付）

富良野高・緑峰高統合準備委

　【旭川発】７年度に統合する富良野高校（髙田安利校長）と富良野緑峰高校（小野博道校長）の第５回新設校統合準備委員会が７月上旬、富良野緑峰高で開かれた。各部会における進捗状況を共有したほか、職業科における小学科名案について検討。工業科では電気に関する内容を主にＩＴや先端技術を、農業科では園芸に関する内容を主にスマート農業や観光をデザインする能力を学ぶことができることが伝わるような名称とする案などを示し、協議した。

　冒頭、髙田校長があいさつ。「本日は小学科名をメインに協議する。新しい学校づくりに向けて、さらに加速度的に準備を進めていかなければならない時期になった」とし「意見をいただけるようお願いする」と求めた。

　続いて、各部会が進捗状況を報告した。

　小学科名案の検討に移り、工業・農業科の各３案について検討。工業科では電気に関する内容を主に、デジタル化の急激な変化に対応できるＩＴや先端技術を学ぶことができ、農業科では園芸に関する内容を主に、スマート農業にも幅広く対応でき、基幹産業の農業を観光という視点で掘り起こし、観光をデザインする能力についても学びを深めることができることが伝わるような名称とする方針を確認した。

　最後に小野校長は小学科名案について、工業科は「地域のインフラ整備の部分としての電気と、市が進めるスマートシティに向けた情報・ＩＴの部分をいかに子どもたちに学ばせてあげるか」、農業科は園芸・作物等の農業分野に加え、富良野緑峰高園芸科学科の地元産食材を使ったカレーの普及に関する取組「ふらのカレンジャー娘」や、小学校・幼稚園の農業体験実習などを例に挙げ「今までやってきたことをさらに広げて、地域の産業として成り立っていくような学習を子どもたちにさせてあげることが大事ではないか」との考えを示した。

　また「富良野市のたった一つの高校として地域の子どもたちを育てる大事な使命を背負い、学校づくりを加速させていかなければ」と述べ、協力を求めた。

(学校 2023-08-30付)