滝川西高 50年ぶりに制服変更 男女共にブレザー採用 性の多様性対応 負担軽減も(学校 2023-09-01付)
滝川西高新制服
【岩見沢発】滝川西高校(吉村教賢校長)は、6年度に入学する新入生から制服を変更する。開校以来半世紀続いた学生服、セーラー服を一新し、男女共にブレザーを採用。費用を抑えて家庭負担の軽減を図るほか、性の多様性に対応する。同校は「伝統を受け継ぎつつ、創立50周年を節目に新たな歴史をつくっていく決意」と話している。
同校は昭和48年、前身の私立滝川商業高校から市立校への移管を機に現校名へと変更。現在に至っている。50年に女子の制服を制定し、男子の学生服、女子のセーラー服として長年にわたって地域に親しまれてきた。
半世紀が経過し、男女で制服のデザインと価格が異なり、特に女子制服の負担が大きいこと、女子にスラックスの選択肢がない現状が課題に。自転車通学の際にスラックスを着用したいという要望も多く寄せられていた。
新制服はスーツタイプのブレザーで、夏・冬兼用の素材を採用することで保護者負担の軽減を図る。価格は現行の男子約5万4000円、女子約7万1000円(いずれも標準)から、男女共に基本形約4万5000円(ジャケット、スラックス・スカート、ネクタイ、薄い水色のシャツ)となる。別途、ポロシャツやニットベスト、カーディガンも用意している。
また、スラックスとスカートの選択、ジェンダーフリーの設計で性別によらない制服選びが可能に。家庭で洗濯ができ、動きやすいストレッチ素材。汚れや匂いに強い素材など機能性も重視した。
伝統の継承として、スクールカラーのえんじをネクタイとスラックス・スカートのデザインに採用。女子の制服にあった「W」の字体をそのままバッジ、シャツなどの刺しゅうに使用している。
新制服は来年度の入学生から変更するが、在校生は新制服、現制服どちらも認める。
8月19日に開いた来年度の入学希望者向けオープンスクールで、新制服を披露。保護者や中学生が新制服に触れ、写真を撮影するなどしていた。長女が在校生で、次女も進学を検討しているという新十津川町の保護者は「スラックスとスカートを選べるのも良いし、特に女子の制服がかわいい」と好評だった。
(学校 2023-09-01付)
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