大樹高 6年度から普通科新学科 「地域探究科」設置へ キャリアデザインや進路別学習等(学校 2023-08-29付)
【帯広発】大樹高校(福本正規校長)は6年度から普通科新学科「地域探究科」を設置する。地域資源を活用した探究活動「地域デザイン」や、3年間を通して自己探求に励む「キャリアデザイン」、進路希望に応じたコース別学習「大樹高Plus」の3点を特色に掲げる。福本校長は「探究活動は人を育てる」とし、自主性を持って生涯にわたり学び続けるアクティブラーナーの育成を目指している。
文部科学省「新時代に対応した高校改革推進事業(普通科改革支援事業)」の指定を受け、同校は「地域探究科」の新設に向けて準備を進めている。学校の特色化・魅力化に向けた取組や、教科等横断的な学習による資質・能力の育成を目指すもの。
新学科では①地域デザイン②キャリアデザイン③大樹高Plus―の3点を特色とし、進路実現に向けた自己探求や社会と接点を見いだして貢献する地域探究活動などを充実させる。
地域社会に関する学校設定科目「地域デザイン」では、大樹町の豊かな産業や人材資源をフィールドに、関心のある地域課題について探究活動を進める。2年生は70時間2単位とし、町の特色でもある宇宙・科学技術に加え、教育・福祉や産業等を学び、設定した課題別にグループを組んで解決策を提案。3年生は35時間1単位で、関心を深めた地域課題をもとに個人で探究活動を行う。
総合的な探究の時間「キャリアデザイン」は全学年1単位とし、自己探求に取り組むもの。
1年生は、キャリアや探究活動の意義に関して学び、インターンシップによって職業観と向き合う。2年生は台湾見学旅行を柱に、他国の文化に触れることで将来の視野を広げる。3年生では、進路強化研修やコース別探究など、具体的な進路に向けて活動する。
大樹高Plusは、放課後に希望進路別の学習を提供してきた「T―Plus」を教育課程に位置付けたもので、多様な進路に対応した学びを提供する。
基礎学力を身に付けるベーシックコース、大学進学や専門知識の習得を志す生徒に向けたアドバンストコース、就職や実用的なスキルの習得を目指す生徒を対象としたビジネスコースの3コースを用意した。
1年生の前期は、全生徒がベーシックコースで中学校領域の復習に取り組み、後期から進路を意識して希望したコースに分かれる。アドバンストコースの英語や数学、ビジネスコースのビジネス文書や情報処理など、全学年の同科目は学年を交えて授業を行う予定。
福本校長は、町内の豊かな資源を活用した学校の魅力化に触れ「探究活動は人を育てる」と強調。「本物に触れることで学習意欲を高め、学習の目的や目標を自主的に立て、社会や地域に貢献するアクティブラーナーを育てたい」と話している。
30日に同校で開催するオープンハイスクールで、中学3年生およびその保護者、中学校教員等に地域探究科の概要説明や授業見学などを行う。
(学校 2023-08-29付)
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