ＡＲ使い漁港工事見学　雄武小４年生　西村組現場で

（学校 2023-09-11付）

タブレット上で工事後の様子を「見える化」

　【網走発】雄武町立雄武小学校（沼田泰彦校長）４年生が４日、建設企業㈱西村組（湧別、西村幸浩社長）が町内の元稲府漁港で開いた現場見学会に参加した。漁港工事現場における作業を、ＡＲ（拡張現実）を使って見学することなどを通して、建設業が果たす役割や魅力を感じ取った。

　西村組の見学会は、子どもたちに建設業の役割や魅力などを伝え、未来を担う人材の育成につなげようと令和３年から実施している。

　今回の会場は、開発局網走開発建設部が発注し西村組が施工している「元稲府漁港マイナス３・５㍍岸壁改良その他工事」現場。同校４年生２１人と引率教員ら３人が参加した。

　子どもたちが現場に到着すると、まず、網走開建と西村組の担当者が港の役割や整備の必要性、元稲府漁港の特色や現在実施している工事の目的、概要などを、映像を交えて説明した。

　続いて、子どもたちは３班に分かれ①作業を見る②機械に触れる③ドローン体験―の３つの活動を順番に体験した。

　①では、水中コンクリート型枠作業の現場で、ＡＲ技術を使いタブレット端末上に、現実世界での作業の様子と仮想世界での作業完了後の映像を重ね合わせて表示。「見える化」することで、漁港工事の実際を具体的にイメージした。

　②では、バックホーとコンバインドローラーに試乗。西村組職員の指導を受けながら、実際の機械操作に挑戦した。

　③では、スマートフォンやタブレット端末に接続したコントローラーでドローンを操縦し、内蔵カメラが捉えた上空からの映像を確認した。

　普段入ることができない工事現場での体験活動に、子どもたちは「面白い」などと歓声を上げるなど、建設業の魅力を体感した。

(学校 2023-09-11付)