第４０回道公立学校事務長会研究協　有事想定し万全の備えを　講演や研究協議などで研鑚

（関係団体 2023-09-19付）

公立学校事務長研究協議会

　道公立学校事務長会（岩間淳会長）は８日、ホテルライフォート札幌を配信会場に第４０回研究協議会をオンラインで開催した。講演や研究協議、全国活動報告などを通して、学校現場を取り巻く今日的な課題解決に向けて研鑚を積んだ。

　特色ある学校づくりの展開に向けて、事務長としての学校経営の観点で職務を確立するため、今後の学校事務の在り方などについて研究協議・情報交換を行うとともに、学校教育の円滑な運営と発展に寄与することを目指すもの。会場とオンラインを含めて約２４０人が参加した。

　冒頭、岩間会長があいさつに立ち、後進の育成などをはじめとした課題が山積している状況を憂慮。「諸課題の解決に向けて、協議を深めていきたい」と述べ、会員の一層の協力を求めた。

　社会医療法人博愛会の細川博理事長が「医療がつくる街づくりと人材育成」をテーマに講演した。更別村が進める、くつろぎの生活の創造を目指す「リラクタウン構想」を題材に、誰もが安心して住み続けることができるまちづくり実現へ、法人として地域福祉に取り組む活動を紹介した。

　また、法人で働く看護師確保に向けた奨学金制度の導入状況や、スピードスケートが盛んな十勝管内で取り組むスポーツを通じた人材育成として、引退後の就職機会創出に努める活動を解説した。

　その上で、法人が掲げる「自らの行動がまちをつくり、育てている自負を持つ」「若い人材の才能を無駄にすることのないように育てる」「共に働く仲間が自分の仕事に誇りを持てる職場環境づくり」などの目標が学校現場に通ずる考えであることを強調した。

　研究協議では、拓北養護学校の諏訪文重事務長と北広島西高校の金井広行事務長が「校舎設備の故障等いざという時のために～突然の停電時の対応」と題して発表。早急な復旧に向けて必要な事前準備や手続き、通信手段の確保、サーバー等の無停電装置の状況確認、応急対応、生徒の学習の保障への備えなどを挙げ、日頃から様々な事態を想定した準備が不可欠であることを訴えた。

　このあと、全国公立学校事務長会による全国活動報告、道教委総務課担当者による本庁説明などを通して、事務長としての資質・能力向上を図った。

(関係団体 2023-09-19付)