十勝管内中高特連絡協が研究協 指導の充実へ70人研鑚 3校長の提言発表や分科会
(関係団体 2023-09-14付)

管内中高特連絡協議会研究協議会

 【帯広発】十勝管内中学校・高校・特別支援学校連絡協議会(会長・須藤克志帯広柏葉高校長)は4日、幕別町内の十勝教育研修センターで研究協議会を開いた。各校種の校長約70人が参加。提言発表や分科会を通して、進路指導・学習指導・生徒指導の3点に関して研鑚を積んだ。

 須藤会長は開会に当たり、5年度から9年度までの研究協議題「新しい時代に即した学びを目指す教育の実践」に伴い、効果的なICT活用による授業および校務の改善が重要となることを強調。11月に開催する十勝ICTサミットに触れ「子どもたちへの思いは校種を問わず同じ。この機会を今後の学校教育に生かしていきたい」と話した。

 十勝教育局の新山知邦局長は、ことし策定された9年度までの道教育推進計画に触れ、ウェルビーイングを求める教育活動や課題発見・解決能力の育成等に向けたPDCAサイクルによる実践・検証の必要性を示唆。「教育局として、信頼関係のもと連携を図りながら管内教育の発展・充実に努めたい」と述べた。

 続いて、帯広市立八千代中学校の嘉藤貴充校長、鹿追町立鹿追中学校の上野精嗣校長、大樹高校の福本正規校長が、進路指導・学習指導・生徒指導の各視点から提言発表した。

 うち嘉藤校長は、幼小中高における学習指導要領の基本的な考え方やカリキュラム・マネジメントの要点を比較し、内容の約3分の2が共通していることを確認。帯広市では社会に開かれた教育課程を目指し、小・中学校で展開しているふるさと教育「おびひろ市民学」や、幼保小中が連携した「エリア・ファミリー」の活動などを紹介した。

 また、各高校が行う体験入学に市内全ての中学生が参加しており、6割以上の生徒が「進路決定への影響が大きい」と実感していることを示した。高校教員を招いた進路学習は中学校14校中11校で実施しており、進路指導の機会が充実していることを提示。円滑で確実な進路業務に向けた市独自の体制「市進路指導情報交流会」の取組概要を伝えた。

 このあと、提言発表をもとに3分科会を実施。十勝教育局の黒宮茂樹高校教育指導班主査、義務教育指導班の水野宏美主任指導主事、髙橋真登指導主事が助言者を務めた。

(関係団体 2023-09-14付)

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