道教委と３町　実証事業開始　秋以降に運動体験行事　指導者養成講習は１１月以降

（道・道教委 2023-09-27付）

　道教委は１０月以降、「地域スポーツ連携・協働再構築推進プロジェクト」による運動・スポーツの体験イベントを開始する。実証自治体となる鷹栖町、比布町、余市町の３町において児童生徒や保護者向けの運動体験プログラムを提供するほか、地域に潜在している指導人材を養成する講習会を新たに開催する予定だ。

　少子化の進行によって学校の部活動数やスポーツ少年団の規模が縮小しており、地域における運動やスポーツの機会が減少している。また、広域分散な本道では部活動の地域移行の単独実施が困難な自治体も多く、市町村間の連携や財源・人材の確保が大きな課題となっている。

　同事業は、行政、学校、スポーツ関係団体、民間企業などの関係者による連携体制・組織を構築することで子どもたちの多様なニーズに対応する豊かなスポーツ環境を整備し、地域住民のスポーツ参加を促進することを目的とする国の実証事業。

　一度に複数の種目を体験できる運動・スポーツ体験イベント（Ａタイプ）は１０月以降に３町でそれぞれ開催。近隣市町村を含めた小・中学校の児童生徒を対象とし、保護者も運動を体験できるプログラムやＩＣＴの活用を試行的に取り入れ、計４回の開催を予定している。

　パラスポーツやゆるスポーツなど誰もが楽しめる種目を対象とした体験イベント（Ｂタイプ）は余市町で１回開催する予定。小中学生のほか特別支援学校の児童生徒を対象とする。

　子どもの発達段階に応じて基礎的な運動能力を楽しく身に付けるボール運動「バルシューレ」の指導者講習会は鷹栖町で開催。指導に関する基礎的な技術・知識を身に付けるプログラムを提供する。

　地域クラブに携わる指導者の養成を図る「指導者養成講習会」は余市町において対面・オンラインのハイブリッド形式で開催。コーチングやリスク管理など指導者に必要となる知識・技術を伝える。

　指導者養成講習はいずれも１１月以降の開催を目指して準備を進めている。

(道・道教委 2023-09-27付)