【解説】文化部活動地域移行へ事例集
(解説 1930-10-03付)

 文化庁は、文化部活動の地域移行に関する実践研究事例集をまとめた。4年度に同庁の委託事業等に取り組んだ各自治体の取組事例を掲載。うち当別町の事例では、児童生徒にとって身近な商店街を活用した美術部の活動を紹介している。

 同庁は、3年度から委託事業「地域部活動推進事業」「仮称・地域文化倶楽部創設支援事業」を展開。学校・地域が文化施設や文化芸術団体・関係機関等と連携し、文化部活動の地域移行に向けた体制構築、持続可能な文化芸術活動の環境整備を行うためのモデル事業を実施してきた。

 4年2月からは、有識者による「文化部活動の地域移行に関する検討会議」を設置。子どもたちの質の高い文化芸術活動の整備方策等の具体策を議論し、4年8月に提言をまとめた。

 事例集では、両事業に取り組んだ各自治体の活動概要、成果・課題などを掲載している。

 道内の事例では、仮称・地域文化倶楽部創設支援事業に取り組んだ当別町の当別まちづくり(株)の事例を紹介。当別町の商店街を拠点にアートによる地域活性化活動に取り組んでいる同社を中心に、児童生徒にとって身近な商店街を活用し、学校部活動に代わる継続的で質の高い多様な文化芸術活動の機会を確保するため、モデル事業を実証した。

 より多くの生徒が参加できるよう、活動場所に美術部が通常活動で使用しているとうべつ学園美術室を活用。美術部は水曜日を除く毎平日に活動し、常時15人前後が参加した。

 事業では、4組のアーティストが計22回訪問し、部活動を支援。町内3ヵ所で作品展示を行ったほか、第1回とうべつ学園卒業式において、校内での作品展示、次年度の入学式においても事業で生徒たちが制作した作品を展示した。

(解説 1930-10-03付)

その他の記事( 解説)

【解説】JSPOと日本郵政が協賛協定

 日本スポーツ協会(JSPO)と日本郵政㈱は5日、運動部活動の地域連携を支援する協賛契約の締結を発表した。契約期間は5~7年度の3年間。両者は今後、部活動の指導者向けカリキュラムの共同開発に...

(2023-10-11)  全て読む

【解説】第16回道文化財保護強調月間

 8日から第16回道文化財保護強調月間が始まった。キャッチフレーズは「見て感じ 心にきざむ 文化財」。道教委など6者は、各市町村教委などと連携して、指定文化財の一般公開等の文化財公開・活用事...

(2023-10-10)  全て読む

【解説】不登校要因 詳細に分析へ

 文科省はいじめの認知件数が多い学校を「初期段階を含め積極的に認知し、解消に向けた取組のスタートラインに立つ」と肯定的に評価。全国で認知件数が増加している要因として「いじめの定義に対する理解...

(2023-10-06)  全て読む

【解説】11月1日は「北海道教育の日」

 11月1日は「北海道教育の日」。家庭、学校、地域、行政が一体となって教育への理解・関心を高め、道民全体で子どもたちへの教育について考え、語り合い、行動するきっかけとする。10、11月を協賛...

(2023-10-05)  全て読む

【解説】「盛る」「推し」使用率5割

 文化庁の4年度国語に関する世論調査によると、2人に1人が「盛る(より良く見せようとする)」「推し(気に入って応援している人・物)」の言葉を使用しており、全体の8割の人がこれらの言い方を「気...

(2023-10-04)  全て読む

【解説】2種免許 大学で取得可能に

 中教審初等中等教育分科会教員養成部会は9月28日の会議で、7年度入学者から適用する教職課程に関する特例制度を決定した。強みや専門性を有する教員の育成を図るため、4年制大学でも教員の2種免許...

(2023-10-02)  全て読む

【解説】小中トイレ洋式化7割に

 文部科学省は27日、公立学校施設のトイレ洋式化の状況(9月1日現在)を発表した。道内公立小・中学校におけるトイレの洋式化率は71・7%。3年前の前回調査と比べ8・2ポイント上昇し、全国平均...

(2023-09-29)  全て読む

【解説】ライフステージに応じた支援を

 政府は25日、こども家庭審議会の部会を開き、子ども政策の方向性などを示す「こども大綱」の策定に向けた中間整理案を示した。「こどもや若者、子育て当事者のライフステージに応じて切れ目なく対応し...

(2023-09-28)  全て読む

【解説】2040年以降の大学へ議論

 盛山正仁文部科学大臣は25日、中教審に「急速な少子化が進行する中での将来社会を見据えた高等教育の在り方について」を諮問した。これからの時代に必要な資質・能力の育成や高等教育全体の適正規模な...

(2023-09-27)  全て読む

【解説】子ども居場所づくり指針素案

 子ども家庭庁は22日の部会において、子どもの居場所づくりに関する指針の答申素案を示した。より良い子どもの居場所の拡大を後押しする「増やす、つなぐ、みがく、振り返る」の4つの基本視点を示し、...

(2023-09-26)  全て読む